前の話の続きになるけど、活動を続けていると楽しいことも多いと思うけど、
悩みも色々出てくるよね。
例えば、セットリストね。オリジナル曲が10曲以上あると、ある程度はシャッフル出来るけど、
でもどうしても出来がいい曲を披露したいからやっぱり似たようなセットリストになってしまう。
で、曲順に相当悩む。最後はやっぱりこの曲だろう・・・バラードは真ん中に・・・2曲目はいつも
これだな・・・。色々悩む。楽しいんだけどね。
いつも来てくれるお客さんが飽き無いように・・・ってことが一番気にかかることだし、
「この曲、いいかげん飽きてないかな」ってのも気になる。
しかしだね、自分たちは何百回も練習した曲でも、お客さんにとってはまだ数回しか聞いていない
場合だってあるんだよ。で、その曲を楽しみにしている場合も多い。
アルバムを出している場合は、その音源通りのギターソロを期待してるかもしれない。
多分あまり大幅なアレンジ違いは期待してないような気がする。
ま、録音時より曲が育っていくってことはあるんでそれはいいんだけどね。
曲順もね、自分もオリジナルをやっていたころは相当悩んだけれども、観てる方は
そこまで気にしないと言うか、似てても怒りはしないよね。
予定調和が心地いいって場合もあるしね。
いつも自分を客観的に見るクセは付けておくことが一番大切なことかもしれない。
細かいことを気にしすぎるアーティストっているでしょ?「あそこが・・ここが・・」ってね。
もちろん向上心は常に持ち続ける方がいい。なくなってはダメです。
でも細かいことを気にしすぎるあまり、客席側から見たらまず気づかないであろうことを
気にしすぎて自分の表現が実力以下のものになってはいけないので、そこで大事なのが
「客観的に考える」ってことだと思う。ステージに上がってしまったら、客席側から見て、
見えないようなことは無いに等しい。歌も演奏も格好も。もちろん見えないところも
手を抜かない、完璧に、ってのも大切なことなんだけども、そこばかり気にして、肝心の
活動がうまく出来ないようじゃ本末転倒だしね。
若い子は特に客観的に見ることが苦手なようで、自分目線からしか見れない人が多いので、
いい部分も、悪い部分も「外から見たらどうなのか」ってことも一つの基準として持っておくことが
大切。