教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

バンドはべらぼうに楽しいのです!

2018-07-23 | 音楽的アドバイス

と、何やらどこかで聞いたことがあるような

セリフですがお店で演奏をしてくれたバンドの

人たちが口々にステージで言っていました。

 

「バンドは楽しい」と。

 

社会人になったばかりの人たちが主でしたが、

とにかく音楽活動がしたく、就職した先や新しい場所でも

新たな人脈を築き、少しでも音楽活動をしようと奮起している

ようです。

そして久しぶり(かな?)に集まったバンド仲間とまた

一緒に練習をし、ステージに立つ。

そのとき実感したことがやはり「バンドは楽しい」と言うこと、

これに尽きると。

 

まったくもって同感ですね。

自分もとても嬉しくなります。

 

自分ひとりでやることも大好きな私ですが、複数人と組んで

一つの物を作り上げる(ここでは形のない音楽と言うものなわけ

ですが)、これが実に難しいがかつやりがいがありうまく行った

ときは非常に大きな喜びに結びつくことと思っています。

 

バンドは特にそれぞれが違う立場で違う楽器を演奏し、スキルが違えば

生活環境も異なる人間同士が息を合わせバランスよく一つの物を完成

させると言う非常に高度なことをやっていると思うんですね。

好き勝手にやるとまったくかみ合わない。忖度も必要(笑)。

相当、周りの音を聞いて五感をフル回転させて歌や演奏をしないと

なかなかいい線まで持って行くのは難しい。

自己中や周りの音に鈍感で合わせるスキルが低い人には出来ない。

出来なければ出来るように反復練習を何回でもやるしかない。

バンド全体で飽きるほど何度もやりこまないといけない。

 

でもそれが実に楽しくて楽しくて仕方がなかったんですよね、昔は。

いや、今も(笑)。

練習大好きです。なんなら本番より好きなくらい。本末転倒(笑)。

何度も何度もずっと練習していても全然飽きない。

身体は物理的に疲れてくるけどね(苦笑

 

こんな楽しいこと、今は随分と経験者が少なくなってきている

みたいだけどどうしてなんだろう。

まあ、確かに一朝一夕では出来ないからねえ。

コツコツと地道な努力をしてやっと人と合わせられるかなと

なってそこからまたたくさん経験を積まないとなかなかステージまでは

こぎつけないもんねえ。今は随分とハードルは低くなってるかもしれないけど。

それでも携帯ゲームをささっとやるみたいにお手軽には出来ない。

こんな面倒なことは現代では流行らないんだろうか?

カラオケもいくらでもあるし、デジタルで音源も作れるし・・・。

 

でも生身の人が汗かいて一所懸命やるからこそ輝くし魅力的に

映るんじゃないかと思いますね。

 

自分は一所懸命やっている人はたとえ歌や演奏技術がアレでも

絶対に馬鹿にしません。と言うかそういう人こそ尊敬しますね。

長くぶれずにやっている人もそう。

それで人より優れていてお金が取れる人のことをプロと

言うのでしょう。

えてして今はすぐに人を批判したくなる風潮であったり、批判を

言えるツールもたくさんあるのでそういう人もたまに見受けられますが、

 

「一所懸命やっている人を笑うな」

です。

 

どっかのセリフで「人のやりたいことを笑うな」ってのも

あった気もしますが、そうなんです。

人が真剣にやっていることをやらない人間はとやかく言う

資格はないと思うんですね。

 

逆に”それほど努力せず甘い考えでステージに上がり、かなりヤバイ

歌と演奏をし、それでどこでも通用する”と思っているアーティストさんは

まあ、ちょっとね・・・って思います(笑)。

日本人がやさしいから助かってるぞって場合が多々あることも事実なわけで。

 

とにかくみんなこんな楽しいことはないので歌や楽器を始めるといいよね。

色んな勉強にもなるしね。演奏で間違えたメンバーを気が付かなかったフリを

してあげたり、逆に自分がミスったのに他の人をにらんであたかも自分は

間違ってませんとお客さんにアピールしたり(笑)、ステージで他のメンバーが

輝けるために一歩引いたり・・・。本当に色んなドラマがあるんですよ。

ジョンも言っていたじゃないですか。

「あいつを入れるとリーダーの地位が脅かされるかもしれない。でも入れて

このバンドを強化する方を選んだんだ」と。

もちろん”あいつ”とはポール・マッカートニーのこと。