コミュニケルーム通信 あののFU

講演・執筆活動中のカウンセラー&仏教者・米沢豊穂が送る四季報のIN版です。

友逝きて

2020-03-14 | life
またひとり掛け替えのなき友の逝く花に埋もれて眠るかの如


浄土にて待つと言いたげ祭壇の君のうつしゑ笑みていませし

出逢いと別れは人の世の常、それが人生でもある訳だが、近年は別ればかりがつづく。
生来、気力体力ともにさほど強靭ではない自分にとっては、まことに悲しく切ないことである。
会者定離、愛別離苦とは百も承知のことなれど・・・。

今日は3月14日。ふと思い出す。 鳥海昭子さんのこのお歌。
「いちめんのムラサキハナナに埋まりてお伽話をほろほろときく」
黄色い菜の花の季節に、紫色の花を咲かせて色を競いこんでいます。
この景はまるでおとぎ話のような気がします。
(もう古くはなったが「ラジオ深夜便」の誕生日の花に因んだ短歌の3月14日の歌より。)

ムラサキハナナをペンネームにもつ方がある。他の交流サイトでの友である。
こちらも更新は緩慢な私、日頃あまり交流もないが3月14日には必ずメッセージをいれる。
近年、記憶が遠のくばかりの私だが、この歌は忘れずにいるひとつである。

旅に出たしと思えども、不要不急のことなので、ひとり書斎で書など繙きつつ。

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