
空穂の生家座敷
信濃路は空穂の生家(いえ)に訪ね来て
座敷(へや)に上りて歌人(うたびと)偲ぶ
(筆者近詠)
以前から一度訪ねたいと思っていた窪田空穂の生家と記念館を訪ねました。
JR松本駅辺りから車で20分程度ですが、マイカーにはナビがないので、
何度か尋ねながらの道程でした。

空穂記念館
空穂は歌詠みなら知らない人はありませんが、彼は日々の暮らしの周辺を詠み
ながら自らの心を描写していて、啄木同様に私の好きな歌人です
「鉦鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母見るらむか」
空穂処女歌集「まひる野」明治38年
巡礼となって、鉦(かね)を鳴らしながら故郷の信濃を行けば、在りし日の懐かし
い母の姿に会えようか。(拙い私の意訳です)
彼は早くに母を亡くしています。
茂吉なども母を想う歌が多いですね。茂吉も啄木も皆大好きな私です。

この日は午後から生家で「短歌の教え方講座」が予定されており、係りの方が
「よろしければどうぞ」とお声を掛けて頂きましたが、次の予定があり、後ろ髪引
かれる思いで辞去したのでした。
それでは、つづきはまた。ごきげんよう。