先日、アスペ・エルデの会様のグループホーム計画に触れ、衝撃を受けました。
私の出会ってきた、知的障害のない発達障害の人たちはほとんど、生活も経済も自立しています。
職場の人間関係で困っていたり、気分障害になって通院して服薬している、という声はよく聴きます。
しかし、「障害者の親亡き後」のグループホームや介護ヘルパーによる支援を受けている方とは、リアルには接っしたことがありません。なので日本屈指の高機能発達障害支援団体による介護系障害福祉サービス参入の研究の記事には衝撃を受けました。
なのですが、やはり「親亡き後」の介護支援の必要な方がいらっしゃるのだと認識しました。幼いころからピアノの才能を認められながら紆余曲折を経て、「広汎性発達障害・解離性障害・・・・・(障害名多数)・・・・のピアニスト」という触れ込みをされているピアニストの方の本をざっと目を通して、これはアスペ・エルデの会様のような立派な支援団体の重厚な支援が必要な方の典型なのだと思いました。
このピアノの先生には、障害者でなければならない、それを前面に出さずにはいれらない、どうしようもない理由があるのだと、読んでいて感じました。
あまりにも痛々しい内容で、悲しすぎる自分の曲を専門でもない歌の多いCD付きの本で、私は買うのをやめました。
著書の中にありました。これは虐待なのではないか、と。近所の人に通報され、パトカーがしばしば巡回されていた記述もありました。
ご両親とも立派な方で、ピアニストの先生は構われ過ぎているのではないかと。熱心に将来のことをお考えになられているのだと。ただ、それが大変問題なのだと感じました。だから、「治らない。脳の障害だから何もできない。」と言い切ることで、そして障害が苦しいままであることで、この先生は何とか生きてらっしゃるのではないかと感じました。
家族的な背景やブラックな職場環境、などの心理社会的背景により、「治りたくない患者」が大勢いるのです。
納得しました。立派なご家庭の高機能発達障害ご子息・ご令嬢向けの「親亡き後」の支援。ぜひとも必要です。