「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

自由意志

2018-03-22 22:25:47 | 仁義なき医療福祉~地獄の沙汰も金次第~

 今日は今の仕事の話もしたい。

 自分は知的障碍者向けの作業所の介護職をしている。

 職場の利用者の自閉の人には、大きく分けて二種類の人がいる。

 強度行動障害で毎日他者への暴力のある人。言ってもわからない人。反省する能力のない人。こういう人たちにはTEACCHABAを手続きに基づいて強力に実施する必要があると強く思う。もう、外からコントロールするしかない。

 もう一種類の自閉の人は、知的には重い障害ではなく自傷他害もあまりない、自閉傾向の顕著な「某社社長の御曹司」たち。彼らは、覚悟と矜恃を持つことかできれば、一般企業で仕事のできる人たち。

 ただしもし、御曹司たちが企業で仕事をしてまともな給料にありつきたければ、それは普通に、二次障害を通り抜けて、幾多幾重もの苦しみと困難を乗り越えなければならない。

 親がそれほど金持ちでなければ、生きる知恵のある一部の自閉っ子は、頑張って企業社会で生き残るいばらの道を歩んでいることは、杉山先生の調査や自分の製造業経験を通して理解している。

 私のお客様の親御さんたちからは、そういう道は歩ませたくはなく、自分の職場のような立派なビルを自前で構え財務諸表の立派な優良企業に自分の愛する子供を一生預けたいのだ、という思いが日々の会話からにじみ出てくる。

 プロとしての自分は、職人は自分のしたいことではなくお客様の求める仕事をしなければならないとトヨタ系でとことんしつけられているまま、自閉のお子様が二次障害にならないように保護するべく、彼らが頑張りすぎないよう環境に飽きないようにと頑張っているつもりである。

 自分は今の会社と労働契約を結んでいる身だから、会社に保護を求めるお客様には誠心誠意尽くさなければならない。

 ただ、就労能力がある(児童精神科医たちが否定しても自分は勝手に能力があると思う)御曹司様たちが、リスパダールとか飲みながら強度行動障害を繰り広げる人たちと一つの部屋で一緒にすごす環境が本当にいいのだろうかと、今ふと、疑問も思っている。

 自分本位の良心は出さないで、ひたすらお客様の目指す幸せを実現したいと思う。

 お子様に負担をかけたくない親御様の思いに反して自立したければ、やはりご本人の強い意志と主張と行動が必要だと思った。本人の精神的経済的自立を追求することは、本人のリスクをとる意思表示と行動があってもなお、支援者としては自分の首と家族の生活を失うリスクを背負って(もうからないこと、親が嫌がることをするから)支援することになる。厳然たる事実である。


自閉症は完全責任能力がある。

2018-03-22 21:06:40 | 日記

 本日、川崎の老人ホーム「3人転落死」事件について、横浜地裁から自閉症と診断された被告人に死刑判決が下った。

 要介護3(車いす)の人たちが120センチの柵を登れるとは全く考える必要もないことであり、誰かが落としたとしか言いようがない。最初は真面目に真実を語っていたのが、へんな知恵をつける弁護士がついてから完全否定しだした。そして、仮に被告人が犯人だとしても、「重篤な精神障害で、心神耗弱iなので無罪」とかいう主張。

 もう、なんでもいいからやっているようにしか見えない。

 はっきり言う。川崎老人ホーム事件とか、元名大生によるエホバの証人信者殺人事件とか、自閉症者の犯した裁判で弁護側は心神耗弱で無罪を主張するが、現実の判決は一ミリも動かない。

 「事件の動機に障害の影響は認められるが、犯行を思いとどまることが著しく困難だったとは言えない。」

まさに、発達障害を適切に理解したうえでの判断であり、誠に妥当な判決であると思っている。

 介護職とか、あるいは旧帝大のエリートとか。断じて入所施設や生活介護を利用しているような強度行動障害の自閉症者とはレベルが違う。そこを一緒くたにする弁護士はまさに発達障害支援ギョーカイそのものである。被告人たちはしっかり教育を受け教養と経験を積んでいるのだから、衝動性を理性で抑制できて当然である。一線を超えてしまったのだから、重い罰が下ることは誠に妥当なことである。

 明日は元名大生の控訴審判決が名古屋高裁で下る。当然、一審の無期懲役判決が維持されると確信している。

 ただ一つ残念なのは、これは先日の矯正系の講演会でも話されたのだが、日本の矯正司法は懲罰一辺倒で、ひたすら権威的で治療するということができない。元介護職被告人は知的な遅れはないのだから、せめて自分のやったことに責任を感じて死んでいただきたいものだ。また元名大生は、なかなかかなわないと思うけれど、人生の師となるようないい先生と出会って、心から悔いたことが認められて娑婆に戻っていただきたい(懲罰一辺倒の現状では一生刑務所にいる確率が高いが)と、勝手な思いを描いている。