「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

自閉症の社会的障害つてなんなのだろうか

2020-01-17 11:55:48 | 日記

最近、ベてるの家見学時資料が出てきて、統合失調症の認知機能障害についての資料が出てきた。それを読んでいて、自閉症の社会性の障害とされることについて思いをはせた。というのも、統合失調症の自閉性と自閉症は、しばしば混同され、誤診も多い。しかし当事者なり専門家なりお互いが「発達障害じゃない」とか「自閉症じゃない」などと不毛なレッテル貼りやら区分けなりなどをやりあう滑稽な光景を見ているので。予後絶望で固定したい人たちがいて、なんだかなあと思う。

最初に、2012年11月5日、北海道浦河町で行われた研修会で、宮崎大学の白石裕子先生のスライドに書かれていた「〈統合失調症の〉認知機能障害による障害 他人についての障害」について引用する。

認知機能による障害 他人についての障害

・自己中心にも物事を捉えて、他人の考えが理解できない。〈他人の考えの理解の障害。心の理論の障害

・相手の気持ちや視線を誤解する〈他人の気持ちの理解の障害。被害的な構え〉

・気配りなど場にふさわしい行動の障害〈人付き合いの障害〉〈白石 2012.

 

つづくスライドで白石先生は「サリーとアンの課題」をそのまま引用した。これは自閉症の社会性の障害について説明するときによく用いられる説明である。

 自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群) サリーとアン課題

https://kokoromasic.com/82_asperger4

なお、上記情報は舌足らずの情報である。社会性は後天的に発達するものであり、ある程度の知的能力があれば社会経験を学習することにより、「普通に」課題を答えることができるようになるものである。〈本文後段にて内山登紀夫大正大教授の説明とリンクで説明〉

 

これらを引用しつつ、白石先生はスライドで、認知機能障害は〈統合失調症の〉幻覚妄想によつて他者の意図や感情を誤って推測し、死線や体の働きを誤解するという社会性認知の歪みに基づく症状〈白石 2012〉と説明している。

 

一方、自閉症の「三つ組の障害」のひとつの社会性の障害とされることの説明について、大正大学の内山教授は「よこはま発達クリニック」ホームページ上で、以下のように説明している。

社会的イマジネーション

のを並べる、特定の物を集める、変化を嫌う(同じ行動を繰り返す)などのこだわりと言われる行動は、イマジネーションの障害が背景にあります。次に起こることを想像することが難しく、自分なりに見通しを持つことが出来ないため、同じパターンを繰り返し行うことで安心しやすいと言われています。また、自分の好みの物を集めることや揃えることを好んだり、せっかく集めても、それを本来の目的ではなく、たた蒐集することだけで満足することもあります。

https://www.ypdc.net/自閉症スペクトラムとは/

 

私が自分の知識経験から思うこととして、内山先生がローナ・ウインク博士の理論に基づいて並べたもろもろの特徴は、固定された非可逆的な「症状」であるとは思わない。

統合失調症の予後が必ずしも絶望的なものでないのと同様に、自閉症を含め発達障害とされる人たちもまた、本人や周りの努力にもよるが、発達し進歩していくものである。

統合失調症の人たちの認知障害が幻覚妄想によって引き起こされるのと同じように。自閉症の社会性の障害などもまた、感覚過敏や二次障害〈うつ病や統合失調症など精神障害の併発〉・三次障害〈医師による不適切な多量多剤投薬による医原性精神疾患〉によつて憎悪し、あたかも固定したかのように見えると、私は理解している。

私の理解と経験では、感覚過敏や二次障害、三次障害への手当てをすればローナ・ウインク博士や内山先生の指摘する特徴は目立たなくなる。

このことは内山先生自身がよこはま発達クリニックホームページ上で

”ASD〈自閉スペクトラム症〉の人たちの社会性は発達しないわけではなく、ゆっくりと発達し、変化していきます。知的に高い人たちは、これまでの経験をもとに自分で特性が目立たないようにカバーしている人も少なくありません。

と述べている。

身体環境さえ整えば、いいのである。


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