先日、小田原の栗本啓司先生を家族で訪れ、コンディショニングを受けました。
「心地よさの追求」ということなのかなあ、という印象を持ちました。
家族の個人情報のこともあり、具体的なことは書くことができません。また栗本先生のやり方はマニュアルではなく、そして治療ではなく「育てる」という業なので、なかなか文章としてまとまりません。
栗本先生の言う「はぐくむ」と学校教育や介護計画で言われる「慣れる」とは違うものです。教育や福祉で広く実践されている”嫌がる刺激を拒否できない状況に置いてさらし続けて「慣れさせる」”ということとは違います。本人の抵抗感を無視した強引なやり方による弊害も指摘されています。
感覚を「はぐくむ」ということは、本人が受け入れる範囲で刺激し、本人の伸びたい感覚を「はぐくむ」という根気のいる営みなのかなあと。自分は理解しました。
そして、「心地よさ」の追求と、鍛えるよりも「ゆるめる」ということが、キモなのかなあと感じました。
私は、栗本先生のところに過去何回か、楽しく行かせていただいております。今回の訪問で妻はようやく、私が栗本先生のところに家族で行くことにこだわる理由がよくわかったと言ってくれました。自分の人生の中で、自分は何がしたいのか、よくわからなくなることがあります。それは、家族や周囲の人という他人の望むことをする人生を歩んできたからです。
まず自分を「緩めて」そして「心地よさの追求」をして「はぐくむ」とは何かを、育てる側である私たちが体で理解する必要があると感じています。
こういう考え方、参考になりませんか。
参考文献
栗本啓司 2018 感覚過敏は治りませんか 花風社
神田橋條治・白柳直子 2018 精神科医と整体師の技術対話 いのちはモビール 木星舎