毎週水曜日21時から、KHB(テレ朝系)で「相棒」を見ている。
15シリーズを迎え、今日は第9話「あとぴん~角田課長の告白」が放送された。
最初からほとんど見逃すことなく見ている。
今回のあらすじ(テレ朝HPから)
組対五課長・角田の中学時代の同級生が殺害される事件が発生
34年前の写真が過去と現在の因縁をあぶり出す!
産廃場で光田(樋渡真司)という男性の撲殺死体が発見された。
光田は組対五課長・角田(山西惇)の中学時代の同級生で、20年前に家族のもとから姿を消して以来、
ずっと消息が分からなかったらしい。
角田によると、光田の妻は当時の恩師・小林(柴田次郎)の娘で、病床に伏してこん睡状態の恩師の
ために、一刻も早く情報がほしいという。角田の思いを汲んで捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、
産廃場の近所の住民から、光田が現場監督の仁藤(相島一之)という男から暴力を受け、金をせびり
取られていたという情報を得る。
いっぽう、角田から除け者扱いされていた亘(反町隆史)は独自の調査で、光田と仁藤の繋がりを掴む。
34年前、光田は近所の工場火災の写真で賞を取ったのだが、その火事は保険金目当ての自演放火で、
仁藤は放火犯として逮捕された工場主の息子だという。
結果として光田の写真が、仁藤の家族を破滅させるきっかけを作ったのだった。
その後、角田が仁藤に、「あとぴん」というあだ名で呼ばれていた恩師の小林がこん睡状態にあると
告げると、仁藤はあっさり光田殺しを自供する。しかし、右京は、真犯人は別にいると感じていた。
角田の同級生は、なぜ、誰に殺されたのか?
犯行を自供した男の真意とは…!?
角田を翻弄する時を超えた難解な事件に、特命係が立ち上がる!!
34年前のスーパームーンの皆既月食と話が出た。
1982年の天文年鑑
皆既月食は12月30日でした。
月最近(356958km)、視半径16′44.27″
今年第1の接近である。
今ならスーパームーンの皆既月食と騒ぐだろう・・・
この皆既月食の印象、皆既中の月がその存在が分からないくらい暗かった。
銀塩フィルムで冬の星座を撮影する場面があった。
フィルムの箱が出たが、メーカー名や型式を確認できなかった。
オリオン座を撮影していた。(モノクロで)
国立天文台HPから
皆既月食中の月が赤黒い色になる理由
月が赤黒く染まる理由
地球の本影は、地球が太陽光をさえぎることでできます。
しかしこの本影は、真っ暗になりません。これは、地球に大気が存在するからです。
地球の大気を太陽光が通過するときには、大気がまるでレンズのような役割をして、
太陽光が屈折するのです。
屈折した太陽光は、影の内側に入り込むようにその経路が曲げられてしまいます。
また、太陽光が地球の大気を通過するときには、波長の短い青い光は、空気の分子によって
散乱してしまい、大気をほとんど通過することができません。
昼間空が青いのは、この散乱してしまった青い光を見ているからです。
一方で波長の長い赤い光は散乱の影響を受けにくいため、散乱で光が弱められながらも、
大気を通過することができます。
朝日や夕日が赤く見えるのも同じ理由で、太陽光が地平線方向から入り大気の中を長く通過して
いるために、散乱されにくい赤い光のほうがより届きやすいからです。
このように、大気によって散乱されにくい赤い光だけが、弱められながらも大気を通過します。
そしてこのとき、大気によって屈折して経路が曲げられて、本影の中に弱い赤い光が届きます。
この光が皆既月食のときの月面を照らすため、赤黒く見えるのです。
月食ごとに異なる色
しかし、皆既月食のときの月がいつも同じように赤黒く見えるわけではありません。
地球の大気中のチリが少ないときには、大気を通り抜けられる光の量が多くなるため、
オレンジ色のような明るい色の月が見られます。
一方で、大気中にチリが多いと、大気を通り抜けられる光の量が少なくなるため、影は暗くなり、
灰色に見えたり、あるいは本当に真っ暗で月が見えなくなったりします。
このように皆既月食のときの月の色が異なることは、フランスの天文学者ダンジョンが20世紀初頭
にすでに気づいていました。
彼は独自に「ダンジョンの尺度(スケール)」という色の目安を用いて、月食の色を調べました。
皆既月食中の色に対する火山の影響
20世紀初頭、ダンジョンは「皆既月食の色の変化」と「太陽黒点活動の変化(11年周期)」が
密接に関連していそうだという報告をしていました。現在では、この関連性については否定的です。
一方で、非常に大きな火山活動があったあとには、しばしば皆既月食中の月が暗く黒っぽく見えると
いうことがわかってきました。
火山灰や火山噴出ガスが成層圏(地上約15km以上)にまで達するような大きな火山活動が起こると、
大気中に火山灰や噴出ガスから生成される小さなチリが長い間浮かんで漂います。
このチリによって、大気を通り抜けられる光が少なくなるため、皆既中の月が暗くなるのだと
考えられています。
最近では、1982年12月30日に起こった皆既月食が真っ暗になり、月がほとんど見られません
でした(ダンジョンの尺度で0相当)。
これは1982年春に噴火したメキシコのエルチチョン火山の火山灰等が成層圏に達し、影響をおよぼ
したからだと考えられています。
また1993年6月4日に起こった皆既月食も、月面のほとんどの部分は灰色で、わずかに赤みがかった
月として観察されました(ダンジョンの尺度で1相当)。
こちらは1991年6月、フィリピンにあるピナツボ火山が大噴火を起こし、長く漂った火山灰等の
影響が2年後にまで残ったからだと推測されています。
なお、ここ数年は、成層圏にまで火山灰が達するまでには大規模な火山噴火は無いようです。
2010年には、春にアイスランド、10月にインドネシアで航空機の運航に支障が出るような規模の
火山噴火がありましたが、火山灰は成層圏にまではあまり達しなかったようです。
皆既月食中の月の色に、火山灰の影響が出るのかどうかは、実際に観察してみないとわかりません。
どのような色の月が見られるのか、ぜひその目で確かめてみてください。
15シリーズを迎え、今日は第9話「あとぴん~角田課長の告白」が放送された。
最初からほとんど見逃すことなく見ている。
今回のあらすじ(テレ朝HPから)
組対五課長・角田の中学時代の同級生が殺害される事件が発生
34年前の写真が過去と現在の因縁をあぶり出す!
産廃場で光田(樋渡真司)という男性の撲殺死体が発見された。
光田は組対五課長・角田(山西惇)の中学時代の同級生で、20年前に家族のもとから姿を消して以来、
ずっと消息が分からなかったらしい。
角田によると、光田の妻は当時の恩師・小林(柴田次郎)の娘で、病床に伏してこん睡状態の恩師の
ために、一刻も早く情報がほしいという。角田の思いを汲んで捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、
産廃場の近所の住民から、光田が現場監督の仁藤(相島一之)という男から暴力を受け、金をせびり
取られていたという情報を得る。
いっぽう、角田から除け者扱いされていた亘(反町隆史)は独自の調査で、光田と仁藤の繋がりを掴む。
34年前、光田は近所の工場火災の写真で賞を取ったのだが、その火事は保険金目当ての自演放火で、
仁藤は放火犯として逮捕された工場主の息子だという。
結果として光田の写真が、仁藤の家族を破滅させるきっかけを作ったのだった。
その後、角田が仁藤に、「あとぴん」というあだ名で呼ばれていた恩師の小林がこん睡状態にあると
告げると、仁藤はあっさり光田殺しを自供する。しかし、右京は、真犯人は別にいると感じていた。
角田の同級生は、なぜ、誰に殺されたのか?
犯行を自供した男の真意とは…!?
角田を翻弄する時を超えた難解な事件に、特命係が立ち上がる!!
34年前のスーパームーンの皆既月食と話が出た。
1982年の天文年鑑
皆既月食は12月30日でした。
月最近(356958km)、視半径16′44.27″
今年第1の接近である。
今ならスーパームーンの皆既月食と騒ぐだろう・・・
この皆既月食の印象、皆既中の月がその存在が分からないくらい暗かった。
銀塩フィルムで冬の星座を撮影する場面があった。
フィルムの箱が出たが、メーカー名や型式を確認できなかった。
オリオン座を撮影していた。(モノクロで)
国立天文台HPから
皆既月食中の月が赤黒い色になる理由
月が赤黒く染まる理由
地球の本影は、地球が太陽光をさえぎることでできます。
しかしこの本影は、真っ暗になりません。これは、地球に大気が存在するからです。
地球の大気を太陽光が通過するときには、大気がまるでレンズのような役割をして、
太陽光が屈折するのです。
屈折した太陽光は、影の内側に入り込むようにその経路が曲げられてしまいます。
また、太陽光が地球の大気を通過するときには、波長の短い青い光は、空気の分子によって
散乱してしまい、大気をほとんど通過することができません。
昼間空が青いのは、この散乱してしまった青い光を見ているからです。
一方で波長の長い赤い光は散乱の影響を受けにくいため、散乱で光が弱められながらも、
大気を通過することができます。
朝日や夕日が赤く見えるのも同じ理由で、太陽光が地平線方向から入り大気の中を長く通過して
いるために、散乱されにくい赤い光のほうがより届きやすいからです。
このように、大気によって散乱されにくい赤い光だけが、弱められながらも大気を通過します。
そしてこのとき、大気によって屈折して経路が曲げられて、本影の中に弱い赤い光が届きます。
この光が皆既月食のときの月面を照らすため、赤黒く見えるのです。
月食ごとに異なる色
しかし、皆既月食のときの月がいつも同じように赤黒く見えるわけではありません。
地球の大気中のチリが少ないときには、大気を通り抜けられる光の量が多くなるため、
オレンジ色のような明るい色の月が見られます。
一方で、大気中にチリが多いと、大気を通り抜けられる光の量が少なくなるため、影は暗くなり、
灰色に見えたり、あるいは本当に真っ暗で月が見えなくなったりします。
このように皆既月食のときの月の色が異なることは、フランスの天文学者ダンジョンが20世紀初頭
にすでに気づいていました。
彼は独自に「ダンジョンの尺度(スケール)」という色の目安を用いて、月食の色を調べました。
皆既月食中の色に対する火山の影響
20世紀初頭、ダンジョンは「皆既月食の色の変化」と「太陽黒点活動の変化(11年周期)」が
密接に関連していそうだという報告をしていました。現在では、この関連性については否定的です。
一方で、非常に大きな火山活動があったあとには、しばしば皆既月食中の月が暗く黒っぽく見えると
いうことがわかってきました。
火山灰や火山噴出ガスが成層圏(地上約15km以上)にまで達するような大きな火山活動が起こると、
大気中に火山灰や噴出ガスから生成される小さなチリが長い間浮かんで漂います。
このチリによって、大気を通り抜けられる光が少なくなるため、皆既中の月が暗くなるのだと
考えられています。
最近では、1982年12月30日に起こった皆既月食が真っ暗になり、月がほとんど見られません
でした(ダンジョンの尺度で0相当)。
これは1982年春に噴火したメキシコのエルチチョン火山の火山灰等が成層圏に達し、影響をおよぼ
したからだと考えられています。
また1993年6月4日に起こった皆既月食も、月面のほとんどの部分は灰色で、わずかに赤みがかった
月として観察されました(ダンジョンの尺度で1相当)。
こちらは1991年6月、フィリピンにあるピナツボ火山が大噴火を起こし、長く漂った火山灰等の
影響が2年後にまで残ったからだと推測されています。
なお、ここ数年は、成層圏にまで火山灰が達するまでには大規模な火山噴火は無いようです。
2010年には、春にアイスランド、10月にインドネシアで航空機の運航に支障が出るような規模の
火山噴火がありましたが、火山灰は成層圏にまではあまり達しなかったようです。
皆既月食中の月の色に、火山灰の影響が出るのかどうかは、実際に観察してみないとわかりません。
どのような色の月が見られるのか、ぜひその目で確かめてみてください。