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生命を構成する糖を隕石から初めて検出 東北大など

2019-11-19 23:36:57 | 
NHKニュース
 隕石から「糖」の分子検出に成功 東北大など研究グループ
地球に落下した隕石から、生命に欠かせない「糖」の分子を検出することに
成功したと東北大学などの研究グループが発表し、「地球で誕生した生命の
材料の一部となった可能性がある」としています。
と、放送がありました。

発表する古川准教授

早速、東北大学のHPを見たところ、
東北大学 2019年11月19日 09:00 | プレスリリース・研究成果
生命を構成する糖を隕石から初めて検出 ―宇宙にRNAの材料となる糖の存在を証明―

【発表のポイント】
・隕石から生命を構成するリボースなどの糖分子を初めて検出した。
・宇宙に生命を構成する糖分子が存在することを初めて証明した。
・地球外で非生物学的に作られた糖分子が地球にもたらされていた直接的な
 証拠を発見した。
・地球外で形成された糖分子が、原始地球で生命誕生の材料に使われた可能
 性を示す。

【概要】
 東北大学の古川善博准教授、中村智樹教授、阿部千晶(卒業生;当時博士
課程前期2年生)、北海道大学の力石嘉人教授、海洋研究開発機構の大河内
直彦上席研究員、小川奈々子主任技術研究員、NASAゴダード宇宙飛行センター
のDaniel P. Glavin研究員、Jason P. Dworkin研究員の研究グループは、
2種類の炭素質隕石から、リボースやアラビノースなどの糖を初めて検出しました。
 リボースは核酸(RNA)を構成する主要な糖分子です。隕石からリボース
などの糖を検出したことは、宇宙にも生命を構成する糖が存在することを示す
発見です。
そのような糖は生命誕生前の地球にも飛来し、地球上の生命の起源につながる
材料の一部となった可能性があります。
 本研究の成果は令和元年11月19日午前5時(日本時間)、米国科学アカデミー
が発行する
「Proceedings of the National Academy of Sciences, USA(米国科学アカデミー紀要)」
に掲載されました。

1969年にオーストラリアに落下した、有機物を豊富に含むマーチソン隕石
=古川善博・東北大准教授提供




「隕石、古川准教授、東北大学」で思い出しました。
2017年9月17日、青森県八戸市で開催された、「天文教育普及研究会 
東北支部研究会」において、東北大学・古川善博さんの特別講演「つがる市
クレーターの現地調査」と題して講演していただきました。

津軽平野はガス田として知られており、地下のガスが噴出したものではないか
とのお話でした。

この講演の中で、

生命の材料になる
アミノ酸、核酸塩基は見つかっているが、
糖は見つかっていない。

2017年時点では上記の結論でしたが、
あれから2年の研究の成果で今回の発表です。

古川さん、おめでとうございます。
そして、これからの研究活動のますますのご活躍を期待しております。