星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

天地明察2

2012-09-23 17:38:56 | 
映画「天地明察」の第2弾です。
9月4日朝日新聞に全面広告が載りました。













映画の字幕には、「すべて史実に基づいたものでは
ありません、創作も含まれます・・・・」等が
流れていました。

今年は、天文ゴールデンイヤー。
5月21日:金環日食
6月 9日:金星の太陽面通過
8月14日:金星食

これら大変珍しい三大天文現象が見られた年でもあることから、
最後のクライマックスに
当時使われていた「大統暦」と安井算哲の「大和暦」の日食勝負が
暦を司る朝廷のある京都で行われました。
「大統暦:日食無」、「大和暦:日食有」
結果は・・・・・。

当時の暦は、
・大統暦(だいとうれき)1684年3月3日から採用
・大和暦(やまとれき)1684年10月29日に採用が決定、
 当時の元号にもとづき、貞亨暦(じょうきょうれき)と名前を
 改め、1685年より施行された。

皆既日食は、1684年3月3日から1684年10月29日の間、
京都で見られたことになります。

過去から未来の日食・月食等を計算するサイトがあります。
ここで計算してみました。

http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10553/
北海道大学
地球上どこでも
日食・月食・星食情報データベース
A database of solar eclipse, lunar eclipse and occultation

残念ながら、この間に皆既日食は起きていません。

安井算哲は、寛永16年(1639年)に生まれ、
正徳5年(1715年)に逝去しています。
この間の皆既日食を上記サイトで計算しました。

1666.7.2夕方 九州で金環食
1730.7.15午後 京都で金環食
1742.6.3早朝 九州、四国、中国、北陸で皆既食

生前は、皆既食、金環食とも見ていません。
没後、27年過ぎてから九州、四国、中国、北陸地方で皆既日食が見られました。



●史実にもとづいていませんが、さすが脚本家です。
 クライマックスに、皆既日食が起きるか二つの暦の勝負と
 天文ゴールデンイヤーで全国的に見られた金環日食が
 重なって見ごたえがありました。
 (管理人の感想です)


三角点・土浮山・蔵王町

2012-09-22 22:12:56 | 標石
今回の四等三角点は、刈田郡蔵王町大字円田にあります。

点名:土浮山(どぶやま)
種別:四等三角点
基準点コード:TR45740145801(旧TR45740144901)
緯度: 38度07分30.7824秒
経度:140度36分38.7380秒
標高:319.60m
所在地:刈田郡蔵王町大字円田字土浮山4-3
備考:昭和56年7月に標石が設置されている。
撮影:2011年5月14日


三角点周辺
   

【四等三角点(土浮山)】



秋分の日

2012-09-22 21:51:00 | 
秋分の日に、太陽はおとめ座にある天の赤道と黄道が交わる「秋分点」にやってきます。
これ以降の太陽は南半球に下がるため、次第に昼間の時間が短くなっていき夜の時間が
長くなっていきます。
秋分の日の太陽は、真東から昇って真西に沈み、春分と同じく昼夜の長さがほぼ等しく
なります。



祝日としての春分の日・秋分の日は、前年の2月1日に、春分の日・秋分の日の日付が書か
れた「暦要項(れきようこう)」が官報に掲載されることによって、正式決定となります。
国立天文台が発表します。
例えば、2012年2月1日の官報には、2013年の春分の日・秋分の日が書かれた
暦要項が掲載されています。
逆に、それより前には、春分の日・秋分の日は「まだ正式には決まっていない」ということ
になります。
(ただし、行政機関の休日には官報が発行されませんので、2月1日が該当する場合には
翌日以降の掲載となります。)

日本の祝日を定めている「国民の祝日に関する法律」によれば、春分の日は「春分日」、
秋分の日は「秋分日」を採用するとされています。
「春分日」「秋分日」というのは天文学上の呼び名で、次のように定義されています。

太陽は星々の間を移動していて、その通り道を「黄道」といいます。また、地球の赤道を天
にまで延長したものを「天の赤道」といいます。
黄道と天の赤道は、お互いが傾いているために2点で交わり、その交点のうちの一方を
「春分点」、もう一方を「秋分点」と呼びます。
そして、太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間がそれぞれ「春分」「秋分」と定義され、
「春分」「秋分」を含む日のことを、それぞれ「春分日」「秋分日」と呼ぶのです。

参考:「国民の祝日に関する法律」に定められた国民の祝日 名称 日付 意味
 春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
 秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。

秋分の日は、長らく9月23日のままでした。
平成24年(2012)、これがついに9月22日となります。
9月23日でなくなるのは、昭和54年(1979)9月24日以来33年ぶり、
9月22日になるのは、明治29年(1896)以来116年ぶりの出来事です。

地球が太陽のまわりを回る(公転)のにかかる日数は365日ちょうどではなく、
平均すると約365.24219日です。
これは時間に直すと365日と6時間足らずの端数があることを意味します。
言い換えれば、地球は太陽のまわりを365日と約6時間かけてちょうど1回転し、
元の位置に戻ってくるということです。
(春分点を通過してから次に春分点を通過するまでにかかる時間の平均が365.24219日です。

厳密に言うと、春分点は星空の中を移動していますので、星空に対して地球が太陽を
1周する時間を考えると365.25636日となり、春分点から春分点までの時間
とは違います。
しかし、季節と一致するように1年の長さを決めるときには春分点を基準にしますので、
普通に「1年の長さ」と言ったときには、365.24219日のほうを指しています。)

厳密には、1公転に必要な時間の端数は6時間に少し足りませんので、うるう年が入っても、
春分の時刻は、4年前と全く同じ時刻になるわけではありません。
このため、少し長期的に見ると、春分の時刻は少しずつ早まっていき、2024年からは、
うるう年を含む3年間は3月20日が春分日で、残りの1年が3月21日という組合せになり、
さらに2056年からは、毎年春分日が3月20日になると予想されています。

一方、秋分日は毎年変わらないものだと思っている方も多いかもしれませんが、春分日と同じ
理由で、年によって変化します。最近毎年秋分日が9月23日なのは、たまたまそういう時期だと
いうだけのことです。秋分日が毎年9月23日になるようになったのは、1980年からのことです。
それ以前は、4年に一度9月24日が秋分日という年があり、2012年からは、4年に一度
9月22日が秋分日になると予想されています。



出典:国立天文台HP
http://www.nao.ac.jp/faq/a0301.html
質問3-1)何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?

http://www.nao.ac.jp/faq/a0302.html
質問3-2)春分の日はなぜ年によって違うの?

http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2012_2.html
秋分の日が動き出す

2つの小惑星、間もなく地球付近を通過

2012-09-21 22:30:14 | 
インターネットのニュースに出ていました。
残念ながら、日本スペースガード協会のHPには掲載されていませんでした。
地球に最接近する際の距離が270万kmと月までの距離の約7.5倍あります。
過去には、地球と月の間を通過した小惑星がありました。
これに比べると、今回の小惑星の接近は、かなり離れています。

ナショナルジオグラフィック ニュース
2012年9月14日13時55分

 2つの小惑星が地球のそばを通り過ぎる、ダブルフライバイと呼ばれる珍しい
現象が間もなく起きる。
片方の天体は比較的大型の望遠鏡があればアマチュア天文愛好家でも観察できる
ほど地球に接近する。また、カナリア諸島の天文台からのインターネット中継も
実施される。

 これらの小惑星は、それぞれ「2012 QG42」「2012 QC8」という名で呼ばれて
おり、2012年8月26日、アリゾナ州で実施中の観測プロジェクト「カタリナ・ス
カイサーベイ(CSS)」で用いられている自動望遠鏡により最初に発見された。
2つの小惑星は速度を増しながら地球と月のある方向に進んでおり、間もなく地
球に最も近づく予定だ。

 2つの小惑星のうち、QC8は直径約1キロで、地球に最も近づいた際の距離は約
870万キロと推定される。これは地球と月の間の距離の23倍に相当する。
一方、QG42は直径190~430メートルと比較的小型だが、かなり近くまで地球に接
近するので、天体観測者にとってはより見ごたえのある観察対象となるだろう。

 QG42はおおむね14階建ての建物ほどの大きさで、かなり地球に近づくことから、
地球に衝突する恐れのある小惑星(PHA)として正式に認定された。

 米東部夏時間9月14日午前1時10分(日本時間14時10分)、QG42は地球に最も近
い位置を通過するが、その際の距離は月の公転軌道までの距離のわずか7.5倍の
280万キロにすぎない。

 軌道の計算を見る限り、QG42が今回のフライバイ(接近通過)で地球に危険を
もたらす可能性はないが、この小惑星にとっては過去100年間で最も地球に近づ
いた事例であり、今後脅威となる可能性はあると、カリフォルニア州パサデナに
あるNASAジェット推進研究所(JPL)で地球近傍天体(NEO)プログラムの責任者
を務めるドン・ヨーマンス(Don Yeomans)氏は指摘する。

「我々が把握している(QG42と)同サイズ、あるいはそれ以上の大きさを持つ
PHAは1700個ある。このサイズの小惑星は平均して4万年に一度、地球に衝突する
ものと考えられている。衝突した場合、そのエネルギーはTNT火薬換算で140メガ
トンに相当する」と、ヨーマンス氏は述べている。「このような小惑星が衝突し
た場合、直径約3キロのクレーターができるはずだ」。

 あと数時間のうちに、QG42は地球に最接近し、最も明るく見えるようになる。
天空での位置を突き止め、観測するには、少なくとも口径12インチ(30センチ)
サイズの望遠鏡が必要だ。しかし、インターネットを用いた天体観測サービス、
スロー(SLOOH、www.slooh.com)が、カナリア諸島に置かれたロボット望遠鏡で
この小惑星を追い、Web上でフライバイの様子を中継することになっている。
この中継は米国東部夏時間午後7時(日本時間午前9時)から始まっている。

 地球の軌道を横切る1キロ以上の大きさの天体のうち90%は記録されており、
その中に当面脅威となるものはないと、ヨーマンス氏は解説する。そのため、
現在の焦点は、QG42のような、140メートル以上の大きさの地球近傍天体の追跡
に移っているという。

「このグループでも、40%程度の天体が特定されており、今のところ脅威とな
るものは1つもない」とヨーマンス氏は言う。「その結果、地球近傍小惑星が地
球に衝突するリスクのうち95%以上は、現在では退けられている」。
Andrew Fazekas for National Geographic News


(Photograph by Cantalina Sky Survey)

三角点・太田山・蔵王町

2012-09-21 21:32:35 | 標石
今回の四等三角点は、刈田郡蔵王町大字遠刈田温泉にあります。

点名:太田山(おおたやま)
種別:四等三角点
基準点コード:TR45740144701
緯度: 38度07分22.6118秒
経度:140度35分17.5113秒
標高:329.49m
所在地:刈田郡蔵王町大字遠刈田温泉字太田山3-54
備考:昭和56年7月に標石が設置されている。
撮影:2011年5月14日


三角点への道は、この橋を渡ります


点の記によると、送電線の鉄塔付近とあります。
常盤幹線No.49 の案内看板です


5分ほど歩くと、No.49の鉄塔が見えて来ます。


三角点は、高圧電線の下、付近です

   
GPSによるとこの付近です
丸太の下をさがしましたが、見つかりません


【四等三角点(太田山)・亡失】
点の記によると、2010年3月5日、亡失となっています
国土地理院の方が現地調査を行い、確認できず、亡失と判断したものと思います
管理人は、2011年5月14日撮影です