思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

ひとり芝居

2005年10月08日 | Weblog
今日の市民大学は新屋英子のひとり芝居「身世打鈴」の観劇。
「身世打鈴」は「シンセタリョン」と読んで、身の上話の意味だそうだ。
彼女が45歳の時に演じ始めて32年経つというから、77歳のおばあさんということになる。
在日朝鮮人オモニの生涯・身の上話を演じている。

最初は喫茶店で数十人の前で演じて、好評を博して以来、公演の片隅から大阪城ホールまで依頼があればどんな場所でも演じて2000回以上になるという。
日本全国をはじめとして、韓国・中国でも演じて好評をされているそうだ。
日本演劇界の記念碑的作品とインターネットで検索できる。
屑拾いのばあさんの格好で演じているので素顔はよく分からないが、ネットで見ても美人とはいえない個性派女優だ。ブスといっているのではない。

観客に語りかけながら、観客も舞台に取り込むような1時間15分の演技だった。
終了後の45分間の彼女のトークも興味深いものがあった。
戦争を挟んで日本がいかに朝鮮人を差別していたぶって来たかについて多くの実証を踏まえて、そのことについて今の日本人が知らなすぎることを述べていた。
土下座外交などと言われているが、土下座して済むようなことではないとも言っていた。
拉致問題についても許せない行為だと言及していた。
そして一方で日本が朝鮮人に与えてきた計り知れない苦痛も同時に理解しなければならないと触れていた。

歴史の時間でもサッと通り過ぎるし、決して大学受験の試験問題にもなることはない。
従って勉強しても受験には何の役にも立たない。
東大で演じた時も終了後に学生から「知らなかったけど、それじゃ、私たちは何をすればいいんでしょうか」と質問を受けたことを嘆いていた。
「とうだい元暗し」とはこのことだといって皮肉っていた。

彼女自身も、そんな差別が存在することに関しては無関心で育てられたとも言っていた。
事実を知ってしまったら無関心ではいられない性格なのだろう。

彼女は45歳から生涯をかけて演じ続けたわけだ。
老齢の今も元気そのものである。
最後に女性も長い間差別的扱いを受けてきた、真に強い女性が育って欲しいと結んでいた。
自民党の刺客当選女性たちのことは皮肉っていたが。

100年前の遺志

2005年10月08日 | Weblog
ノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベルは「常備軍の廃止・削減の功労者こそ平和賞の趣旨に最もふさわしい」と言い残したと今朝の新聞で見た。
1896年に亡くなっているというからほぼ110年経ったことになる。

彼の遺志に反してこの100年間、人類は軍備拡張競争を続けてきて、今や地球を何度でも破滅させることが出来るほどの殺人兵器を蓄えてしまった。
常備軍も最新の兵器で武装され、兵器の性能は日進月歩の勢いで進化を遂げている。

一度壊滅的な惨禍を経験しないと、目覚めることが出来ないのだろうか。
誰も戦争を望まない、誰も殺し殺されることを望まない。
それなのに何故と思う。

過去の戦争の原因は、宗教間の対立、国益を守る、他国の侵略から守る、領土の拡張等様々のように見えるが、根本は経済的な富を求める指導者が大義名分にしているだけで、富める者が更に富を拡大しようとする野望のように見える。

ある程度の金持ちになるには創意工夫と人並みはずれた努力が必要だが、それから更に大金持ち大資本に発展するには、なりふり構わずに突き進むことになる。
経済権益を確保するためには武力も辞さない。
国家のの指導部に自己の権益の代表を送り込む。
こうして国家をも牛耳る。
冷静に辿っていくとそういう結論に到達する。

巨大資本に望むのは無理かもしれないが、世界を指導する者として節度と徳を備えて欲しいものだ。
ノーベル平和賞の当初の理念に改めて立ち返って見ることが必要だ。

武力で問題を解決することは出来ない。暴力と殺人の連鎖を繰り返すだけになる。
何故そう理解しないのだろうか。
誰だって愛するものを殺されたら復讐を考えるが、一度暴力の連鎖を断ち切る勇気が必要だと思う。

忘れた

2005年10月08日 | Weblog
昨日は月1回の「古今集」講座に行くのを忘れていた。
今日日程表を見ていて、アレ! と思ったがもう遅い。

いつも女房が「あなた、今日の予定は○○だね」といってくれるのだが、何も言わなかったし、結局女房頼みで過ごしていることを実感した。
早く女房から独立して自立せなアカンなあ。

サンバのリズム

2005年10月08日 | Weblog
昨晩のダンスレッスンは「スロー」と「サンバ」だった。
生徒は殆どが中高年で、いつもサンバは人気が無い。独特のリズムで動きも激しいような感じがする。パーティなんかでもサンバの曲がかかると踊る人が減って、丁度いい休憩時間みたいになるらしい。
マツケンサンバともチョツト違うようだし。

そこで講師は1分間スピーチ。

ダンスする女性の年代別のアンケートで、サンバは20代女性に最も踊りたいダンスとして現在一番人気です。皆さんが将来パーティで若い女性と踊りたいなら、今サンバをしっかり練習しておくことをお奨めします。
(更に)
ダンスしている人は実年齢よりも10歳は若く見えます。
姿勢もよくなります。姿勢がいいと背も高く見えます。

なるほど、それなら講師夫妻は見た目より10歳老けているということか。
そう思ってみれば実際は結構歳いってるかもな、と思ったりした。

実際の練習のステップは初めてのステップで、最初ついていけな~いと思ったが何とか憶えられた。
誰かが上級者向けのステップですか、と質問したら、講師のマニュアルの中では初級者向けのステップに入っているし、最近ダンスの水準がどんどん上がってきていて一昔前とは大分違うということだ。

別のクラスの講師は、20年間同じステップを教え続けているみたいで、ある生徒がそこで教わったステップでパーティで踊ったら、相手の女性にそんな古いステップはカッコ悪いといわれたという話がある。

新しいものを取り入れていかないと時代に取り残されてしまうのだ。
ダンスに限ったことではない。
古くなってきた頼りない頭脳をフル回転させなければならない。