唐墨図鐔 寶殊齋政景
唐墨図鐔 銘 寶殊齋政景(花押)
東龍斎清壽の高弟政景(まさかげ)の、同派らしい作風の鐔で、画題は古墨に雪を組み合わせて風雅な景色を創出したもの。あるいはこの図に、現代の我々には思いもつかない意味が隠されているのかもしれない。
この鐔での雪は、切羽台周囲の銀布目象嵌によるフワフワとした描写で、これが六角形を呈しているところに結晶を想定していることが窺いとれる。櫃穴の形状の雪輪を変形させたもので、抑揚のある地面に金の点象嵌を散らして雪の輝きをも表現している。
何だろうという視点の先に雪がある。面白い作品である。
唐墨図鐔 銘 寶殊齋政景(花押)
東龍斎清壽の高弟政景(まさかげ)の、同派らしい作風の鐔で、画題は古墨に雪を組み合わせて風雅な景色を創出したもの。あるいはこの図に、現代の我々には思いもつかない意味が隠されているのかもしれない。
この鐔での雪は、切羽台周囲の銀布目象嵌によるフワフワとした描写で、これが六角形を呈しているところに結晶を想定していることが窺いとれる。櫃穴の形状の雪輪を変形させたもので、抑揚のある地面に金の点象嵌を散らして雪の輝きをも表現している。
何だろうという視点の先に雪がある。面白い作品である。