傘に雪輪透図鐔 正阿弥


傘に雪輪透図鐔 無銘 正阿弥
ここに描かれている、凹凸のある円形が雪輪紋。この鐔は江戸時代前期とみられることから、この頃にはまだ結晶華としては表現されることはなかったのであろうか。拡大鏡で雪を観察したとしても、結晶の一片を捉えて雪とみるよりも、ふわふわとした実体の不明確なものという認識であったのだろう。雪輪紋こそ日本的というべきか、優れた文様表現の一つである。この鐔では雪輪紋の全体が描かれてはおらず、その一部を陰陽に表現している。正阿弥派の作。


傘に雪輪透図鐔 無銘 正阿弥
ここに描かれている、凹凸のある円形が雪輪紋。この鐔は江戸時代前期とみられることから、この頃にはまだ結晶華としては表現されることはなかったのであろうか。拡大鏡で雪を観察したとしても、結晶の一片を捉えて雪とみるよりも、ふわふわとした実体の不明確なものという認識であったのだろう。雪輪紋こそ日本的というべきか、優れた文様表現の一つである。この鐔では雪輪紋の全体が描かれてはおらず、その一部を陰陽に表現している。正阿弥派の作。