時鳥図鐔 奈良喜時
時鳥図鐔 銘奈良喜時(花押)
赤銅石目地で省略した背景に、極肉高の描法で打ち捨てられた瓦を表現、その上に飛翔する時鳥を配している。瓦の脇には歯朶(しのぶ草)が生えており、戦乱の世を経て遠い昔の栄華の時代を想わせる構成(同時に定家の古歌も想わせる)。近代における時鳥の印象は、鰹と組み合わせた初夏の風物ではあるが、かつては戦場を経巡る武士の姿に擬らえられたことがあったのではないかと想像される。
参考 初夏風物時鳥に鰹図目貫
時鳥図鐔 銘奈良喜時(花押)
赤銅石目地で省略した背景に、極肉高の描法で打ち捨てられた瓦を表現、その上に飛翔する時鳥を配している。瓦の脇には歯朶(しのぶ草)が生えており、戦乱の世を経て遠い昔の栄華の時代を想わせる構成(同時に定家の古歌も想わせる)。近代における時鳥の印象は、鰹と組み合わせた初夏の風物ではあるが、かつては戦場を経巡る武士の姿に擬らえられたことがあったのではないかと想像される。
参考 初夏風物時鳥に鰹図目貫