時鳥図小柄 政随
時鳥図小柄 銘政随
前回の鐔でも紹介したように。定家の和歌が示す風合いとは大きく異なるのがこの小柄である。川岸に置かれているのは逆茂木。即ち戦場の印象である。描かれている時鳥は声を枯らして鳴きわたる姿であり、一際強く厳しさが感じられる。月もない。川の流れを心象的に描き、背後は石目地に省略し、逆茂木と時鳥を、何ものかの暗喩であるかのように強い存在感で表している。名品であることは間違いないのだが、この作品に隠されている意味を探り出したいものである。…とある合戦場面の背景か。
時鳥図小柄 銘政随
前回の鐔でも紹介したように。定家の和歌が示す風合いとは大きく異なるのがこの小柄である。川岸に置かれているのは逆茂木。即ち戦場の印象である。描かれている時鳥は声を枯らして鳴きわたる姿であり、一際強く厳しさが感じられる。月もない。川の流れを心象的に描き、背後は石目地に省略し、逆茂木と時鳥を、何ものかの暗喩であるかのように強い存在感で表している。名品であることは間違いないのだが、この作品に隠されている意味を探り出したいものである。…とある合戦場面の背景か。