時鳥図小柄 一知
時鳥図小柄 銘一知(花押)
大森流の平象嵌の手法による梨子地象嵌を用いて流れる雲を表現し、月は銀、近景に松樹を高彫色絵で布置して時鳥の鳴きわたる様子を描いている。時鳥は血を滲ませて鳴くと言われているのだが、素銅地を用いて舌を赤色に仕上げ、その風趣を演出している。松樹は幹を描かずに下方を梨子地塗象嵌でぼかしており、総体に心象的な風景としている。
時鳥図小柄 銘一知(花押)
大森流の平象嵌の手法による梨子地象嵌を用いて流れる雲を表現し、月は銀、近景に松樹を高彫色絵で布置して時鳥の鳴きわたる様子を描いている。時鳥は血を滲ませて鳴くと言われているのだが、素銅地を用いて舌を赤色に仕上げ、その風趣を演出している。松樹は幹を描かずに下方を梨子地塗象嵌でぼかしており、総体に心象的な風景としている。