三日月に雁図小柄
三日月に雁図小柄
心象的表現である。即ち、このような景色を捉えることは不可能。絵であるが故に可能な表現である。波は片切彫で穏やかに続いており、その上を帰巣の雁が一羽。さらにその上から眺めおろしているわけであり、このように細い月は月齢1.5日ぐらいだから、空は明るくて見えないし、波にも映るはずがない。でも素敵な構成とされている。飛翔への憧れが生み出した想像の世界とも言えよう。朧銀地高彫金色絵、裏板には金と銀で赤銅の上に削継として装飾性を高めている。
三日月に雁図小柄
心象的表現である。即ち、このような景色を捉えることは不可能。絵であるが故に可能な表現である。波は片切彫で穏やかに続いており、その上を帰巣の雁が一羽。さらにその上から眺めおろしているわけであり、このように細い月は月齢1.5日ぐらいだから、空は明るくて見えないし、波にも映るはずがない。でも素敵な構成とされている。飛翔への憧れが生み出した想像の世界とも言えよう。朧銀地高彫金色絵、裏板には金と銀で赤銅の上に削継として装飾性を高めている。