雀図目貫 松下亭元廣
雀図目貫 銘 松下亭元廣
鳥瞰図などと呼ばれる視線がある。天空から見下ろした景色で、空を飛べない人間が、鳥にでもなったようなあり得ない視野を指すのだが、この目貫が、まさに小さな鳥瞰図、雀の視線でとらえた図と言っても良いだろう。刈りとられた稲がある。そこへ行っておなか一杯にしたいのだが、何やら近づけない仕組みがあるような気配。人に追われたのであろうか、あるいは空の上から人の立ち去る瞬間をまっているかのようである。だが、何とも優しい表現。金地容彫、銀朧銀素銅赤銅の置金色絵平象嵌を駆使している。
雀図目貫 銘 松下亭元廣
鳥瞰図などと呼ばれる視線がある。天空から見下ろした景色で、空を飛べない人間が、鳥にでもなったようなあり得ない視野を指すのだが、この目貫が、まさに小さな鳥瞰図、雀の視線でとらえた図と言っても良いだろう。刈りとられた稲がある。そこへ行っておなか一杯にしたいのだが、何やら近づけない仕組みがあるような気配。人に追われたのであろうか、あるいは空の上から人の立ち去る瞬間をまっているかのようである。だが、何とも優しい表現。金地容彫、銀朧銀素銅赤銅の置金色絵平象嵌を駆使している。