花筏図目貫 古金工
花筏図目貫 古金工
比較的厚手の素材を打ち出し、立体的な画面を創出している。これも使用していた痕跡が裏面に残されており、しかも詰め物が施されている。柄に安定させるため、あるいは接着性を高めるためであったと思われる。詰め物が剥がれている部分の鏨の痕跡は明瞭で、打ち出し、打ち込みの際の裏側の様子も窺えて興味深い。柄に据えるため、際端を摺り込んでいるのも判る。このような例は頗る多い。
花筏図は、桂川の上流から筏に組まれて流し降ろされる材木に、嵐山辺りで桜が散り掛かるといった風情ある景色を文様化したもので、京都の雅を示す図として好まれたものであった。比較的作例が多いことから、古くからかなりの流行があったと推測される。このような図の金具を用いて拵を製作して楽しんでも良いだろう。
花筏図目貫 古金工
比較的厚手の素材を打ち出し、立体的な画面を創出している。これも使用していた痕跡が裏面に残されており、しかも詰め物が施されている。柄に安定させるため、あるいは接着性を高めるためであったと思われる。詰め物が剥がれている部分の鏨の痕跡は明瞭で、打ち出し、打ち込みの際の裏側の様子も窺えて興味深い。柄に据えるため、際端を摺り込んでいるのも判る。このような例は頗る多い。
花筏図は、桂川の上流から筏に組まれて流し降ろされる材木に、嵐山辺りで桜が散り掛かるといった風情ある景色を文様化したもので、京都の雅を示す図として好まれたものであった。比較的作例が多いことから、古くからかなりの流行があったと推測される。このような図の金具を用いて拵を製作して楽しんでも良いだろう。