薬玉図鐔 中上元次
薬玉図鐔 中上元次(花押)
端午節句に飾られる薬玉。薬用植物を束ねてその香りを効果的に室内に漂わせた、まさに薬種の花束。端午節句には競馬やペーロンなど様々な競いことが行われたが、同時に、菖蒲湯などでも知られているように薬とも関わりのある風習が広く行き渡っていたのは、この頃に様々な薬用植物も成長しはじめるところからであろう。御簾を毛彫で品良く表わし、これに添えられているように花飾りに仕上げた薬玉と葵を平象嵌で描いている。金銀素銅と色金を多用し、雅で華麗な習俗のありようを巧みな色彩の組合せで仕上げている。中上元次は京都金工松下亭元廣の弟子。
薬玉図鐔 中上元次(花押)
端午節句に飾られる薬玉。薬用植物を束ねてその香りを効果的に室内に漂わせた、まさに薬種の花束。端午節句には競馬やペーロンなど様々な競いことが行われたが、同時に、菖蒲湯などでも知られているように薬とも関わりのある風習が広く行き渡っていたのは、この頃に様々な薬用植物も成長しはじめるところからであろう。御簾を毛彫で品良く表わし、これに添えられているように花飾りに仕上げた薬玉と葵を平象嵌で描いている。金銀素銅と色金を多用し、雅で華麗な習俗のありようを巧みな色彩の組合せで仕上げている。中上元次は京都金工松下亭元廣の弟子。