地紙散図鐔 安親


地紙散図鐔 安親
地紙散らしとも呼ばれる画中画の施された鐔など装剣小道具は、古くは桃山時代の埋忠明壽に近い光忠に作例があるようだ。ただし、完成度の高さにおいては芸術意識の高まった江戸時代中頃の安親が勝る。本作を見ても、改めて安親の凄さが思い知らされよう。鐔に散らされている図は五点。松原に千鳥図と苫舟に帰雁図は、安親がそれぞれ一枚の鐔として完成させている。地紙散らしの題は風物、源氏物語、山水図など。この安親の場合は、山水画を下敷きとして日本の風景画を突き詰めたもの。

山水図鐔
作者は異なるが、これも山水図を題材とした画中画のようだ。矩形があることから屏風絵が素材か。面白い作品である。


地紙散図鐔 安親
地紙散らしとも呼ばれる画中画の施された鐔など装剣小道具は、古くは桃山時代の埋忠明壽に近い光忠に作例があるようだ。ただし、完成度の高さにおいては芸術意識の高まった江戸時代中頃の安親が勝る。本作を見ても、改めて安親の凄さが思い知らされよう。鐔に散らされている図は五点。松原に千鳥図と苫舟に帰雁図は、安親がそれぞれ一枚の鐔として完成させている。地紙散らしの題は風物、源氏物語、山水図など。この安親の場合は、山水画を下敷きとして日本の風景画を突き詰めたもの。

山水図鐔
作者は異なるが、これも山水図を題材とした画中画のようだ。矩形があることから屏風絵が素材か。面白い作品である。