山水図大小鐔 友久
山水図大小鐔 友久
画中画というと山水図。鐔工は中国の風景を見たことはないのだから、山水図は、すべて伝わり来た中国の墨絵などを手本にしたものに違いない。そして山水図鐔というと、まず長州鐔工が思い浮かぶ。それほどに多い理由は良く判らないが、山水図の発祥地である大陸に近いこと、室町時代の山水画の巨匠雪舟が大内氏の庇護を受けて活躍したこと、などが理由として挙げられる。鋭く斬り立つ岩山、重なるように続く山並み、そして近くには奇岩、瀧、東屋、寺院などの添景、そしてその景色に溶け込むように佇む人間。重要なのはこの人間であり、この作品を自らのものとした人物は、描かれた人物の目を通して画中に遊ぶという意識を持っていた。下は大小揃いの小。
山水図大小鐔 友久
画中画というと山水図。鐔工は中国の風景を見たことはないのだから、山水図は、すべて伝わり来た中国の墨絵などを手本にしたものに違いない。そして山水図鐔というと、まず長州鐔工が思い浮かぶ。それほどに多い理由は良く判らないが、山水図の発祥地である大陸に近いこと、室町時代の山水画の巨匠雪舟が大内氏の庇護を受けて活躍したこと、などが理由として挙げられる。鋭く斬り立つ岩山、重なるように続く山並み、そして近くには奇岩、瀧、東屋、寺院などの添景、そしてその景色に溶け込むように佇む人間。重要なのはこの人間であり、この作品を自らのものとした人物は、描かれた人物の目を通して画中に遊ぶという意識を持っていた。下は大小揃いの小。