松原富岳図鍔 吉村一啓
松原富岳図鍔 吉村一啓
一啓は後藤一乗の門人。同じ門の一琴同様に、甲鋤彫を得意としたようだ。薄肉彫に甲鋤彫という、立体的な高彫表現ではないにもかかわらず、富岳は迫りくるし、近景の松原も海風にざわついているように感じられる。後藤一乗一門に特徴的なこの描法は、墨絵などのような絵画的な画面を生み出す手法として好まれたようだ。
松原富岳図鍔 吉村一啓
一啓は後藤一乗の門人。同じ門の一琴同様に、甲鋤彫を得意としたようだ。薄肉彫に甲鋤彫という、立体的な高彫表現ではないにもかかわらず、富岳は迫りくるし、近景の松原も海風にざわついているように感じられる。後藤一乗一門に特徴的なこの描法は、墨絵などのような絵画的な画面を生み出す手法として好まれたようだ。