少しだけ「下駄履きの御仁」にはお休みをしていただきます。もちろん丹治氏なくて、酔漢の中学生活を語ることなどできないわけですが。今日のお話は昭和50年五橋中学校軟式庭球部のお話です。
題名に「打倒立海大付属」としましたのは、「テニスの王子様」のパクリです。本当ならば、仙台市中学体育大会(中体連)で4連覇中の五橋軟式庭球部ですから、どちらかと言うと、立海大付属の立場なのかもしれませんが、あの部活の雰囲気はマンガ「テニスの王子様」の「青春学園」に似ているところがあったと思います。
では、お話を始めます。
当時の軟式テニスはまだ「ソフトテニス」とは呼ばれておりませんでした。ダブルスのみ。個人戦と団体戦がありました。先にも書きましたが、当時五橋テニス部は大会4連覇中です。ほとんど、先輩が団体戦で負けた記憶はありませんでした。そうそう、酔漢恐れ多くも、そのテニス部に所属していたのでした。顧問のすがわら先生が学級担任で、誘われたのがきっかけでしたが、それはそれはとんでもないところに来たというのが印象でした。結果、酔漢自身2年秋で退部しました。
当時の3年生、エースパートはやまださんおおいずみさんの組です。他にも、まつもとさんすがわらさん他、その実力は他校の生徒より抜きん出ておりました。
とくに、やまださんは成績も優秀で、運動神経バツグン。長身でストロークも正確。めがねを掛けていない手塚そのものです。
場所は、評定河原、野球場の隣のテニスコートがホームでした。僕ら、2年生の練習の球拾いをしておりました。大会まで1ケ月の事です。
「一年生。声小さい!もっと声だしていけ!」
球拾いをしながら、酔漢と隣のいとうくん(以前、野球編に登場。中新田出身)と走り回っておりました。
そこに、レギュラーベスト(五橋カラーのボルドー 今の楽天のカラー に白いラインの入ったチルデン風のベスト)を着た3年生が魯迅下宿先の脇の階段を降りてくるのが見えました。
「あっ、3年レギュラーだっちゃ」
「んだ、やまだキャプテンも来てっぺ。やまださんこの前の中間考査で10番だったとしゃ。一高余裕だべ」
コートに一瞬緊張が走ります。
「二年生、練習やめ!三年生練習開始までコート整備」
このコート整備。手を抜くと、すがわらさんのチェックが入ります。小石でも落ちていたものなら、コート4面(評定河原コート全面)10週です。(ねっ。本当にテニオジみたいでしょ)その間レギュラー陣は、柔軟体操とかしているわけです。
大会が近づくと、授業は40分に短縮。1・2年生は5時間授業。三年生は連日、テスト形式の授業に変わっております。ですから少し、遅れてくるわけです。
三年生の練習が始まりました。個々のパートナーと一緒にグランドストロークが始まりました。キャプテンやまださんは、おおいずみさんとストロークの打ち合いです。
「すげぇー。コーナー深いところばかりだべ」
「んだ、練習でもかえせねぇべ」
「したとも、おおいずみさんも平気で返してっぺ」
パコーーン。スパーーン。とボールを打つ音が響きます。決してスコとかはありません。
「やまだ、もうすこし、ドライブかけて(トップスピン)かぶせて、低いととこ狙え!ネットギリギリで、サービスエリア1メートル奥ば狙ってけ」
すがわら先生の指導が続きます。
ちなみに、やまださんおおいずみさんともラケットはニューナンバーワン、ガットは鯨筋を使っておりました。(今はもうありませんが)
「おおいずみ・やまだとすがわら・まつもと。試合形式の練習」
いよいよ始まりました。
やまださん(後衛です)のサーブです。ファーストサーブは上からというのは、常識ですが、やまださんはセカンドサーブも上から打っておりました。そのサーブも長身から、早いのと、バウンドに変化させるのと数種類打ち分けておりました。いづれも見事なコントロールです。
「このペアに勝てるのって仙台にいんのかや?」
「八軒中が強いっていってたべ。んだとも、実力はうちの方が上でねぇかや」
ぼくらは、いつかはそうなりたいと思うものの、実際、やまださんやおおいずみさんのようになれるのか、それだけ、実力のあった人達でした。
実際、大会の結果、五橋中は団体5連覇を達成し、個人戦でも、やまだ・おおいずみペアが優勝しました。8月の県大会でも、決勝で古川中学に快勝しました。
たしか、東北大会は秋田だったと思います。団体戦では負けましたが、やまだ・おおいずみペアは優勝。全国へと駒を進めます。ですが、やはり全国。熊本で行われた大会では、2回戦で惜敗しました。それにしても、全国は凄い!
次の年、五橋中は大会6連覇はなりませんでした。(こうなると、連覇の難しさがわかります。高校剣道での小牛田農林は本当にスゴイ!)
テニスの王子様をテレビで見ますと、あんな感じわかるよな。となるわけです。足りなかったのは「越前風キャラクター」だけでした。それと不二君タイプも(似たような人は他の部におりましたが)
やまだキャプテンは仙台一高で硬式テニス部へ入部。今はお医者です。やはり手塚は存在した。もっとも手塚はプロになるんだろうな。「肘大丈夫ですか?手塚殿」
冬になると日本酒が旨いですね。酔漢の酔漢たる所以ですから、日本酒は大好きです。えっつ!どうして酒の話になるかって?テニスじゃないの?まぁ話ばぁ聞いてけさいん。
そのテニス部、二年生(やまださんの次のキャプテン)のべやまさんのお酒も旨いですし。そして同窓生二人。 さうらくんのお酒は、家内と一緒にファンです。いとうくんのお酒もなつかしい味がします。
宮城を代表する造り酒屋が3人も所属しておりました。
生牡蠣をつまみながら(もちろん宮城産一年牡蠣)それぞれのお酒をいただく。冬の楽しみです。
どっから、テニスと離れたっけ。覚えておりません!?酔漢故。ご容赦を。
題名に「打倒立海大付属」としましたのは、「テニスの王子様」のパクリです。本当ならば、仙台市中学体育大会(中体連)で4連覇中の五橋軟式庭球部ですから、どちらかと言うと、立海大付属の立場なのかもしれませんが、あの部活の雰囲気はマンガ「テニスの王子様」の「青春学園」に似ているところがあったと思います。
では、お話を始めます。
当時の軟式テニスはまだ「ソフトテニス」とは呼ばれておりませんでした。ダブルスのみ。個人戦と団体戦がありました。先にも書きましたが、当時五橋テニス部は大会4連覇中です。ほとんど、先輩が団体戦で負けた記憶はありませんでした。そうそう、酔漢恐れ多くも、そのテニス部に所属していたのでした。顧問のすがわら先生が学級担任で、誘われたのがきっかけでしたが、それはそれはとんでもないところに来たというのが印象でした。結果、酔漢自身2年秋で退部しました。
当時の3年生、エースパートはやまださんおおいずみさんの組です。他にも、まつもとさんすがわらさん他、その実力は他校の生徒より抜きん出ておりました。
とくに、やまださんは成績も優秀で、運動神経バツグン。長身でストロークも正確。めがねを掛けていない手塚そのものです。
場所は、評定河原、野球場の隣のテニスコートがホームでした。僕ら、2年生の練習の球拾いをしておりました。大会まで1ケ月の事です。
「一年生。声小さい!もっと声だしていけ!」
球拾いをしながら、酔漢と隣のいとうくん(以前、野球編に登場。中新田出身)と走り回っておりました。
そこに、レギュラーベスト(五橋カラーのボルドー 今の楽天のカラー に白いラインの入ったチルデン風のベスト)を着た3年生が魯迅下宿先の脇の階段を降りてくるのが見えました。
「あっ、3年レギュラーだっちゃ」
「んだ、やまだキャプテンも来てっぺ。やまださんこの前の中間考査で10番だったとしゃ。一高余裕だべ」
コートに一瞬緊張が走ります。
「二年生、練習やめ!三年生練習開始までコート整備」
このコート整備。手を抜くと、すがわらさんのチェックが入ります。小石でも落ちていたものなら、コート4面(評定河原コート全面)10週です。(ねっ。本当にテニオジみたいでしょ)その間レギュラー陣は、柔軟体操とかしているわけです。
大会が近づくと、授業は40分に短縮。1・2年生は5時間授業。三年生は連日、テスト形式の授業に変わっております。ですから少し、遅れてくるわけです。
三年生の練習が始まりました。個々のパートナーと一緒にグランドストロークが始まりました。キャプテンやまださんは、おおいずみさんとストロークの打ち合いです。
「すげぇー。コーナー深いところばかりだべ」
「んだ、練習でもかえせねぇべ」
「したとも、おおいずみさんも平気で返してっぺ」
パコーーン。スパーーン。とボールを打つ音が響きます。決してスコとかはありません。
「やまだ、もうすこし、ドライブかけて(トップスピン)かぶせて、低いととこ狙え!ネットギリギリで、サービスエリア1メートル奥ば狙ってけ」
すがわら先生の指導が続きます。
ちなみに、やまださんおおいずみさんともラケットはニューナンバーワン、ガットは鯨筋を使っておりました。(今はもうありませんが)
「おおいずみ・やまだとすがわら・まつもと。試合形式の練習」
いよいよ始まりました。
やまださん(後衛です)のサーブです。ファーストサーブは上からというのは、常識ですが、やまださんはセカンドサーブも上から打っておりました。そのサーブも長身から、早いのと、バウンドに変化させるのと数種類打ち分けておりました。いづれも見事なコントロールです。
「このペアに勝てるのって仙台にいんのかや?」
「八軒中が強いっていってたべ。んだとも、実力はうちの方が上でねぇかや」
ぼくらは、いつかはそうなりたいと思うものの、実際、やまださんやおおいずみさんのようになれるのか、それだけ、実力のあった人達でした。
実際、大会の結果、五橋中は団体5連覇を達成し、個人戦でも、やまだ・おおいずみペアが優勝しました。8月の県大会でも、決勝で古川中学に快勝しました。
たしか、東北大会は秋田だったと思います。団体戦では負けましたが、やまだ・おおいずみペアは優勝。全国へと駒を進めます。ですが、やはり全国。熊本で行われた大会では、2回戦で惜敗しました。それにしても、全国は凄い!
次の年、五橋中は大会6連覇はなりませんでした。(こうなると、連覇の難しさがわかります。高校剣道での小牛田農林は本当にスゴイ!)
テニスの王子様をテレビで見ますと、あんな感じわかるよな。となるわけです。足りなかったのは「越前風キャラクター」だけでした。それと不二君タイプも(似たような人は他の部におりましたが)
やまだキャプテンは仙台一高で硬式テニス部へ入部。今はお医者です。やはり手塚は存在した。もっとも手塚はプロになるんだろうな。「肘大丈夫ですか?手塚殿」
冬になると日本酒が旨いですね。酔漢の酔漢たる所以ですから、日本酒は大好きです。えっつ!どうして酒の話になるかって?テニスじゃないの?まぁ話ばぁ聞いてけさいん。
そのテニス部、二年生(やまださんの次のキャプテン)のべやまさんのお酒も旨いですし。そして同窓生二人。 さうらくんのお酒は、家内と一緒にファンです。いとうくんのお酒もなつかしい味がします。
宮城を代表する造り酒屋が3人も所属しておりました。
生牡蠣をつまみながら(もちろん宮城産一年牡蠣)それぞれのお酒をいただく。冬の楽しみです。
どっから、テニスと離れたっけ。覚えておりません!?酔漢故。ご容赦を。
私も五橋軟庭部で、酔漢様と同学年と思います。私は仙台出身ですが今現在は塩釜市内で仕事をしております。
これからも懐かしいネタを期待してます。
五橋同窓でしょうか。しかも庭球部だそうですね。
評定河原の夕日がなんとも懐かしい。
ところで、「浦霞生しぼり」もうそろそろ出回る頃ですよね。
牡蠣を摘んで一杯。
塩竈の寒さが旨さを引き出します。
寒い季節。ご自愛下さい。
もしかしたら・・・お会いする機会があるかもしれませんね。