ロクモンスに人数はあまり関係ありません。両チームとも同じ人数が理想ですが、あまり気にはしてませんでした。フィールドは適当ですが、やはり「やりやすい場所」はあるのでした。校庭の真ん中とか、野球場のような広い場所は不向きです。先に書いてる、塩竃市立第二小学校南側(昭和48年当時)は校舎がL字型になっており、その木造校舎のL字の内側は広すぎず、狭すぎず、本当にちょうどいいフィールドでした。外野も適当に障害物もありましたし、外野がボールを追いかけられず、ゲームがルーズになることもありませんでした。ちなみに、家内は仙台市立八木山小学校出身ですが、空き地でのロクモンス場?は、下り坂になっていて、外野をゴロでボールが転がると、追いかけるのに苦労したそうです。 (ところで、外野とか表現上書いておりますが、基本的には内野も外野もありません。)ですから、走者にボールをぶつけそこねた時、跳ね返りが期待できるように、ホームから一塁、三塁からホームの脇には壁とか塀があったほうがいいのです。
人数の割り振りが終わりましたら、最初の攻守を決めますが、これは、適当にじゃんけん(塩竃流かな イシケンチー)で決めてました。
基本ルール
得点を争うゲームではありません。攻撃側(打つ方)チームの誰か一人が塁上を6週(6モンス)すると、攻撃続行。守備側は塁間でバッターランナー全員にボールを当てるか、フライをキャッチした時点で攻撃側に移ります。
守備側について
ピッチャーは、ホームからだいたい2~3mのところから下手で投げます。キャッチャーはいません。バッターは手で打つのですが、ピッチャーの投げたボールが自分の打つポイントに来るまで、手で受けます。ピッチャーとバッターとで、キャッチボールをする形です。野手は、特にポジションは決められていません。ただ、ピッチャーが投球しボールが手から離れるまで、ピッチャーより前に出てはいけません。守備陣形は野球に似てますが、内野(と言われているあたり)は、ボールをキャッチするよりは、走者にボールをぶつけることが重要な役割になりますので、バッターが打ったと同時にその打者走者に着くことも大事なポジショニングになります。外野はフライをキャッチすると、攻撃側が全員アウトとなり、攻守が交代しますので、ノーバウンドでの捕球が大事です。打者が残っている間はフライを捕球することに専念します。ベースは基本的に三角ベースと同じで一塁、二塁のみですが、人数によって、三塁までとすることがあります。(ベースは半径約1mくらいのスペース)塁上は安全地帯ですが、攻撃チーム全員が塁上にいる場合は、守備側が任意の塁を選択し、(一番走者が溜まっている塁)その塁内で、ボールを頭上より高く上げて、トス&キャッチを繰り返します。その際「1モーンス、2モーンス・・・・・」と声を出しながら、塁内にいる走者を牽制します。走者(攻撃側)は、6回数えられる前に誰か一人が離塁しなければ、塁上の走者全員がアウトとなります。先に任意と書きましたが、一番走者の溜まっている塁を選択します。攻撃側は一番週回数の多い走者を生かすのが目的と変わりますから、一番周回数の少ない走者が離塁することになります。ただ離塁しては、単にアウトを献上するだけですから、フェイントをかけたり、ボールや守備側(特にボールを持っている野手)から逃げたり、たまにあるのですが、ぶつける為に投げたボールをインターセプト(キャッチする)したり、いろいろ狙って来ます。守備側も例えば、ボールを投げず、持ったまま、体にタッチし、そして地面に再タッチして、アウトを狙ったりします。この駆け引きはロクモンスの醍醐味でした。ロクモンスは守備をしている時も攻撃的要素が大変強く、守備が受身であるという事はないのでした。
ブログを見ていた家内が、「ベース上でランナーが出てボールをトスしている時、そのトスしたボールを手で落とされなかったの?」と聞いてきました。
「どういうこと?」
「ランナーがボールをトスしている間にボールを手ではたいて妨害すること。遠くの方に飛ばしたりしたけど」
「それは、僕らの小学校では販促技だったけどなぁ」
前回もお話しましたが、家内は仙台市立八木山小学校の出身です。宅地がまだ進まないでいる当時では、道路でロクモンスをしていたそうです。ちなみに家内は、八木山小学校開校時、一番最初の一年生でした。八木山小学校でもロクモンスをしていたわけですが、やはり、宮城県独特のあそびだったのでしょうか。では、攻撃側の視点からロクモンスを見てみましょう。
攻撃側について
作戦的には、打てる者、そして足の速い者、よけるのが上手い者、が最初に打つのがベストですが、攻守交替時はランダムに一斉にホームベースに飛び込むわけですから、「おれ一番」と、早い者勝ちみたいなところもありました。ボールはソフトテニスのボールを使うので、大きなアタリはあまり期待できません。(それでも、デカイの打ちたがる奴はいましたが。あたればそれなりに効果は絶大です)フライを捕られれば、一斉に全員アウトとなり、攻守が瞬間的に交代します。守備側のファインプレイでアウトになれば、いいのですが、あたりそこないでアウトになろうものなら、そのゲーム中はそれはまぁいろいろ言われます。下手な者は間を抜くゴロを打つわけです。パタンコ(バント的に手のひらで手前に転がすうち方)は有効でした。こうして、攻撃側が打ち終わると、各ベース上にランナーとして出塁するわけです。途中アウト(ボールを当てられて)アウトになった者は隅で応援だけしています。
全員塁に出ました。ここからが、ロクモンスの一番おもしろいところです。
攻撃側はチームのうち、誰か一人でもロクモンス(6週)すれば、攻撃権を得ることができます。6~8名チームの場合、最後の打者の頃には、1番バッターが残っていた場合、3~4モンス(3~4週)のあたりです。彼を残すのがチームの目標になるわけです。前回守備編で紹介しましたが、守備側は一番周回数の多い走者のいる塁上でトスを上げるか、先の塁で待ち伏せしてトスを上げるか、どちらにしても、任意の塁上で、トスを6回上げます。攻撃側はその6回のうちに離塁し、次の塁に進まなければ(誰か一人でよい)全員アウトになります。一番周回数の多い走者と少ない走者が同じ塁にいた場合、その走者を守らなければなりません。例えば、犠牲的ですが、先に離塁し、ボールを投げさせるのも一つの手ですし、複数でいる場合は全員で一斉に離塁し、相手の目標を散らすのも一つの手です。とにかく、一人でいいから、6週済みになるのが目的になります。
「あいづ、もう5モンス目だべ」
「あとの奴はまだ3モンスだっちゃ」
「んで、まさるさぁ狙うべ!」
やはり守備より攻撃の方が面白いのです。ですからアウトを取るのに僕らは、やっきになるのでした。
ですが、まさる君は何せ避けるのが上手い。低めで足元を狙うと、大股開きで開脚ジャンプをしてやり過ごすし、上半身を狙うとギリギリで交わすのでした。ですから至近距離で確実にアウトを取るしかないわけです。
彼が同じチームにいると、確実に攻撃時間が長いわけでした。
打者が打ちました。大きなフライ。ボールは転々と転がります。中継をして、少し遠い距離から、まさる君目掛けてボールをぶつけるようにしましたが、交わされました!
「ロクモーーーンス!」
「おれ2番(当然まさる君が一番バッター)」3番、4番と続きます。
「なんだや、三回連続してやられてんのかや」
点数が入らない。(点数がない)ですから、勝ち負けはつかないわけです。
ですが、僕らは日が暮れるまでこのボールゲームに熱中していたのでした。
人数の割り振りが終わりましたら、最初の攻守を決めますが、これは、適当にじゃんけん(塩竃流かな イシケンチー)で決めてました。
基本ルール
得点を争うゲームではありません。攻撃側(打つ方)チームの誰か一人が塁上を6週(6モンス)すると、攻撃続行。守備側は塁間でバッターランナー全員にボールを当てるか、フライをキャッチした時点で攻撃側に移ります。
守備側について
ピッチャーは、ホームからだいたい2~3mのところから下手で投げます。キャッチャーはいません。バッターは手で打つのですが、ピッチャーの投げたボールが自分の打つポイントに来るまで、手で受けます。ピッチャーとバッターとで、キャッチボールをする形です。野手は、特にポジションは決められていません。ただ、ピッチャーが投球しボールが手から離れるまで、ピッチャーより前に出てはいけません。守備陣形は野球に似てますが、内野(と言われているあたり)は、ボールをキャッチするよりは、走者にボールをぶつけることが重要な役割になりますので、バッターが打ったと同時にその打者走者に着くことも大事なポジショニングになります。外野はフライをキャッチすると、攻撃側が全員アウトとなり、攻守が交代しますので、ノーバウンドでの捕球が大事です。打者が残っている間はフライを捕球することに専念します。ベースは基本的に三角ベースと同じで一塁、二塁のみですが、人数によって、三塁までとすることがあります。(ベースは半径約1mくらいのスペース)塁上は安全地帯ですが、攻撃チーム全員が塁上にいる場合は、守備側が任意の塁を選択し、(一番走者が溜まっている塁)その塁内で、ボールを頭上より高く上げて、トス&キャッチを繰り返します。その際「1モーンス、2モーンス・・・・・」と声を出しながら、塁内にいる走者を牽制します。走者(攻撃側)は、6回数えられる前に誰か一人が離塁しなければ、塁上の走者全員がアウトとなります。先に任意と書きましたが、一番走者の溜まっている塁を選択します。攻撃側は一番週回数の多い走者を生かすのが目的と変わりますから、一番周回数の少ない走者が離塁することになります。ただ離塁しては、単にアウトを献上するだけですから、フェイントをかけたり、ボールや守備側(特にボールを持っている野手)から逃げたり、たまにあるのですが、ぶつける為に投げたボールをインターセプト(キャッチする)したり、いろいろ狙って来ます。守備側も例えば、ボールを投げず、持ったまま、体にタッチし、そして地面に再タッチして、アウトを狙ったりします。この駆け引きはロクモンスの醍醐味でした。ロクモンスは守備をしている時も攻撃的要素が大変強く、守備が受身であるという事はないのでした。
ブログを見ていた家内が、「ベース上でランナーが出てボールをトスしている時、そのトスしたボールを手で落とされなかったの?」と聞いてきました。
「どういうこと?」
「ランナーがボールをトスしている間にボールを手ではたいて妨害すること。遠くの方に飛ばしたりしたけど」
「それは、僕らの小学校では販促技だったけどなぁ」
前回もお話しましたが、家内は仙台市立八木山小学校の出身です。宅地がまだ進まないでいる当時では、道路でロクモンスをしていたそうです。ちなみに家内は、八木山小学校開校時、一番最初の一年生でした。八木山小学校でもロクモンスをしていたわけですが、やはり、宮城県独特のあそびだったのでしょうか。では、攻撃側の視点からロクモンスを見てみましょう。
攻撃側について
作戦的には、打てる者、そして足の速い者、よけるのが上手い者、が最初に打つのがベストですが、攻守交替時はランダムに一斉にホームベースに飛び込むわけですから、「おれ一番」と、早い者勝ちみたいなところもありました。ボールはソフトテニスのボールを使うので、大きなアタリはあまり期待できません。(それでも、デカイの打ちたがる奴はいましたが。あたればそれなりに効果は絶大です)フライを捕られれば、一斉に全員アウトとなり、攻守が瞬間的に交代します。守備側のファインプレイでアウトになれば、いいのですが、あたりそこないでアウトになろうものなら、そのゲーム中はそれはまぁいろいろ言われます。下手な者は間を抜くゴロを打つわけです。パタンコ(バント的に手のひらで手前に転がすうち方)は有効でした。こうして、攻撃側が打ち終わると、各ベース上にランナーとして出塁するわけです。途中アウト(ボールを当てられて)アウトになった者は隅で応援だけしています。
全員塁に出ました。ここからが、ロクモンスの一番おもしろいところです。
攻撃側はチームのうち、誰か一人でもロクモンス(6週)すれば、攻撃権を得ることができます。6~8名チームの場合、最後の打者の頃には、1番バッターが残っていた場合、3~4モンス(3~4週)のあたりです。彼を残すのがチームの目標になるわけです。前回守備編で紹介しましたが、守備側は一番周回数の多い走者のいる塁上でトスを上げるか、先の塁で待ち伏せしてトスを上げるか、どちらにしても、任意の塁上で、トスを6回上げます。攻撃側はその6回のうちに離塁し、次の塁に進まなければ(誰か一人でよい)全員アウトになります。一番周回数の多い走者と少ない走者が同じ塁にいた場合、その走者を守らなければなりません。例えば、犠牲的ですが、先に離塁し、ボールを投げさせるのも一つの手ですし、複数でいる場合は全員で一斉に離塁し、相手の目標を散らすのも一つの手です。とにかく、一人でいいから、6週済みになるのが目的になります。
「あいづ、もう5モンス目だべ」
「あとの奴はまだ3モンスだっちゃ」
「んで、まさるさぁ狙うべ!」
やはり守備より攻撃の方が面白いのです。ですからアウトを取るのに僕らは、やっきになるのでした。
ですが、まさる君は何せ避けるのが上手い。低めで足元を狙うと、大股開きで開脚ジャンプをしてやり過ごすし、上半身を狙うとギリギリで交わすのでした。ですから至近距離で確実にアウトを取るしかないわけです。
彼が同じチームにいると、確実に攻撃時間が長いわけでした。
打者が打ちました。大きなフライ。ボールは転々と転がります。中継をして、少し遠い距離から、まさる君目掛けてボールをぶつけるようにしましたが、交わされました!
「ロクモーーーンス!」
「おれ2番(当然まさる君が一番バッター)」3番、4番と続きます。
「なんだや、三回連続してやられてんのかや」
点数が入らない。(点数がない)ですから、勝ち負けはつかないわけです。
ですが、僕らは日が暮れるまでこのボールゲームに熱中していたのでした。
あの頃、伝上山の町内の東南端には500坪ほどの空地があって
近所の子どもたちの格好の遊び場でした。
放課後には毎日6年生を頭に10数人の野郎っ子めらが空地に集まり
必ず北西角の防火用水の前をホームベースにきめてロクモンスに興じていたもんです。
あんまり野郎っ子めらが走り回るもんで、空地の中には草も生えていませんでしたよ。
近所の「海上保安庁社宅」脇の空き地が我々のグラウンドでした。
空き地の隅に、魚を入れる木箱が積んであり「秘密基地」の建築資材となっていました。
夏休みのラジオ体操もその空き地でした。6年生の時分は「ラジオ体操カード」のハンコ付きに苦労しました。子供がやたらと多かった時代です。
社宅には第2管区海上保安部の巡視船乗務員の幹部が住んでおりました。旗艦は「なとり」でしたっけ?船長の息子たちが友人でした。
友人に連れられて巡視船の見学に何度か出かけたものです。
イシケンチーのチョキは、親指を含めた「三本指」がメジャーではなかったでしょうか?
三小の缶けりは「全校庭」ではなく、校庭をも含めた「全校舎」が舞台です。
私の究極の隠れ場所は校長室でした。鬼には見つかりませんでしたが、校長に見つかったことがあります・・・
米山出身(46才)に聞いたら「ロクモンス」に反応しませんでした。
三角ベースとか言ってて…「手で打つんだど?」って聞いたら「うん」と言ってました。
微妙な反応です。
今日は、中新田出身が相棒なので後で聞いてみます。
以前話題になりましたが、「伝上山」っていったいどこからどこまでなのでしょうか。
現在、叔父が住んでおりますが、「伝上山」=「下馬」のイメージとは違って多賀城駅に近い位置です。
家内は「いずみ保育園」におりました。
ここも伝上山です。
ロクモンスは?
もう一話語ります。
保安庁の社宅は知っておりました。
「あの空き地」ですか。
じゃんけんって意外と学校ごとに違っていたりします。ローカルルールが出来やすいんでしょうね。
宮城県内では「ロクモンス」は「ジャス」と同様に共通語だと思っておりました。
いつ頃?どこの辺りで?そして今は?
気になるところです。