「なんだや、『ニューヨーク』って言ったって仙台さぁでかくしただけだっちゃ」
これ、酔漢の本音です。ニューク初日の朝。研修に来ていた日本人ビジネスマンに話ました。
「どこが仙台と同じなの?」
「『通り』(Avenue)と『丁』(Street)の組み合わせで住所ができてっちゃ。仙台人には馴染みだっちゃ」
「初日にこんなに緊張してない奴も初めてだなぁ」
酔漢、ニューヨークにおります。塩竈や仙台の話をさんざんしていたはずでした。「唯梨庵」の思い出話を進めてまいりますと、どうしても「ニューヨーク」に行き着きます。
酔漢、今の会社に内定しました際、海外研修の申し込みをしました。面接と小論文の提出はありましたが、「うかるわけねぇっちゃ」と思っておりましたが、それが「受かっちまった!金なんじょすっぺ」です。
しばらくは、給料天引きでした。
ですが、この経験(冒険)はかなり役立つ?ものとなっております。
さて、このニューヨーク。酔漢がおりますのは、2月初旬です。
馬鹿でしょ。札幌とほぼ緯度が一緒なわけです。
「寒い!」この寒さがはんぱじゃない。摂氏にして-12℃。ですが、湿気がまったくないものですから、蔵王の懺悔坂を朝滑るときに、山頂ロープウエイで降りたときの寒さとはまた異質な寒さなのです。(表現長くなりました。あれも相当寒いよね!)
「ニューヨークで何をしたいか」という面接がありました。「酔漢さんは?」
との質問に、「街を独りで歩いて、雰囲気を肌で感じたい」と答えました。
「酔漢さん海外初めてですよね。独りで不安ではないのですか」と人事の面接官が聞いてきました。
「んだども、街って独りでねぇと見えてこねぇもんも確かにあっちゃ」
「言葉は心配ではないですか?」
「なんとかなっちゃ。全く話せねぇわけでもねぇっちゃ」
何故か、この無謀な面接(この時まで受かるとは思わなかった)が通りました。
会社の研修でしたが、ツアーのような日程を組む人達とは違って、酔漢は2週間の内、団体行動は4日だけという研修スケジュールとなりました。(他に自由行動を認められた同期が5人いましたが内3人が帰国子女で、あとの2人は英語の試験がトップクラスの連中です)ただし、予定の行動をあらかじめ提出しなければならないのと、後日、レポートを提出するという課題はありました。ですが、ニューヨークに来たのですから「独りで楽しみてぇっちゃ」です。
この間、「大笑いする出来事」とか「命が危なかった出来事」とかお話したいことは山ほどございますが、ここでは、「お酒の話」と「JAZZの話」をいたします。
ニューヨーク滞在中は55丁目にあります「ウェリントンホテル」におりました。丁度、「カーネギーホール」と通りを挟んですぐ横にあるホテルでした。地下鉄は57丁目駅を使います。(カーネーギーホールが隣にあるなんて、滞在してから2日後に知った、まぬけです)
滞在中、2日くらいは夜遅くは出歩かなかったのですが、3日目の夜位になりますと、だいぶ感覚も出てまいりまして、「どっかで呑むか」となるわけです。
丁度、あいている奴が独りおりましたので、ホテルから2人でぶら歩きです。
ニューヨークは通りの角を無謀に曲がりますと、やはりあやしい通りにはまります。タクシー(イエローキャブ)が曲がったらある程度、治安はOK。これを観察しながら歩きました。
ふと看板が。場所は定かではありませんが、確かカーネギーホールの前を通り、57丁目から左にブロードウエイに入りかけ、セントラルパークへ向う間でした。
「あれって、オイスターバーの看板だよね」
「んだね、行ってみっぺ」
おなかも空いておりました。店もきちんとした感じなので、迷わず入りました。
店に入り、カウンターへ。テーブルの上には生牡蠣が大皿に山程つまれておりました。
「酔漢何呑む?」
「生牡蠣だったっら『浦霞禅』だっちゃ」
「おまぇなぁ、ここはニューヨークだぞ」
やはり、生牡蠣にはちゃんとした「日本酒」が一番合う!(持論)
「何にされますか」とウエイター氏。
「お薦めのお酒ってありすか?」
「もちろん!」
と彼が持ってまいりましたのは、オールドファッショングラスにトゥーフィンガーニートのウィスキーとタンブラーに入ったチェイサー。
なかなか呑みやすいウィスキーでした。生牡蠣と本当によく合いました。ところでその牡蠣ですが、宮城の一年牡蠣よりはかなり大振り。広島2年物より一回り大きいのです。
「どこから捕れるのですか」
「これは大西洋の牡蠣ですよ」
「うーーん。なかなかな味」
酒も進みます。
いいように、酔ってきました。
また、ウェイター氏を呼びます。
「この酒の銘柄教えてけさいん」
と、言って持ってまいりましたのは三角形のボトル。
「グレンフェィディックスペシャルリザーヴです」
うすく緑がかったボトルを僕らの前に。「12年ものですね」と相方。(さすが、ICU出)
本当に生牡蠣に合うのでした。(宮城のように繊細な香りの牡蠣でしたら、この酒でも強いのかもしれません。が大味の牡蠣でしたから、丁度良かったのかもしれません)
このシングルモルト。スコットランドスペイサイドの代表的な銘柄です。シングルモルトとして販売されたのが1960年。18年物のエンセントリザーヴは味わいが深く、独特の風味がございます。
2人で30個近くの生牡蠣をたいらげました。
「このメニューを試してみませんか?」と皿の上に載った牡蠣を持ってまいりましたウエィター氏。いわゆる「牡蠣の酒蒸し」です。ところが、香りがすばらしい。そして旨い。
「どう、料理したのですか?」と聞くと、これまたウエイター氏がボトルを一本持ってまいりました。
「ボウモア?これもシングルモルトかや?」
通訳をした相方によれば、「牡蠣を向いた後にこのシングルモルトをたっぷりと牡蠣にかけ、少し蒸す」との事。まいった。シングルモルトを調味料にしている。
この「大きな岩場」との名乗る酒は、アイラの代表的な銘柄です。アイラ島特有のスモーキーな香りは多少控えめなこのシングルモルトウィスキー。こんな贅沢な使い方があるんだなと、驚きました。調子に乗ってこれもおかわり。そして、この「ボウモア」をニートでいただきました。本当に生牡蠣には合います。
時間も時間です。帰る事に。
「そこの日本人、また来るんだろ」とウエィター氏。「また来ます」と僕ら。結局3回程伺いました。
「ニューヨークでスコッチかぁ。これもまたいいんでねぇかい」と酔漢。
ふと、カウンター越しにマスターの顔を拝見。
「『唯梨庵』のマスターに似てっちゃ」
「誰?」
「仙台さぁあるおらほの居酒屋だっちゃ。あんなヒゲだべさ」
相方大笑い。
ところで、ニューヨークの水はそのまま旨い。島自体が岩盤の上にあるので、良質な地下水が豊富です。意外ですか?チェイサーは水道水です。
ここのウェイター氏も「全米で一番おいしい水」と話しております。
なるほど、街の中に地ビールの工場があるくらいですから、頷けます。
外はやはり-8℃位。「仙台の方がまだ暖かだっちゃ」ふと漏らした酔漢でした。
これ、酔漢の本音です。ニューク初日の朝。研修に来ていた日本人ビジネスマンに話ました。
「どこが仙台と同じなの?」
「『通り』(Avenue)と『丁』(Street)の組み合わせで住所ができてっちゃ。仙台人には馴染みだっちゃ」
「初日にこんなに緊張してない奴も初めてだなぁ」
酔漢、ニューヨークにおります。塩竈や仙台の話をさんざんしていたはずでした。「唯梨庵」の思い出話を進めてまいりますと、どうしても「ニューヨーク」に行き着きます。
酔漢、今の会社に内定しました際、海外研修の申し込みをしました。面接と小論文の提出はありましたが、「うかるわけねぇっちゃ」と思っておりましたが、それが「受かっちまった!金なんじょすっぺ」です。
しばらくは、給料天引きでした。
ですが、この経験(冒険)はかなり役立つ?ものとなっております。
さて、このニューヨーク。酔漢がおりますのは、2月初旬です。
馬鹿でしょ。札幌とほぼ緯度が一緒なわけです。
「寒い!」この寒さがはんぱじゃない。摂氏にして-12℃。ですが、湿気がまったくないものですから、蔵王の懺悔坂を朝滑るときに、山頂ロープウエイで降りたときの寒さとはまた異質な寒さなのです。(表現長くなりました。あれも相当寒いよね!)
「ニューヨークで何をしたいか」という面接がありました。「酔漢さんは?」
との質問に、「街を独りで歩いて、雰囲気を肌で感じたい」と答えました。
「酔漢さん海外初めてですよね。独りで不安ではないのですか」と人事の面接官が聞いてきました。
「んだども、街って独りでねぇと見えてこねぇもんも確かにあっちゃ」
「言葉は心配ではないですか?」
「なんとかなっちゃ。全く話せねぇわけでもねぇっちゃ」
何故か、この無謀な面接(この時まで受かるとは思わなかった)が通りました。
会社の研修でしたが、ツアーのような日程を組む人達とは違って、酔漢は2週間の内、団体行動は4日だけという研修スケジュールとなりました。(他に自由行動を認められた同期が5人いましたが内3人が帰国子女で、あとの2人は英語の試験がトップクラスの連中です)ただし、予定の行動をあらかじめ提出しなければならないのと、後日、レポートを提出するという課題はありました。ですが、ニューヨークに来たのですから「独りで楽しみてぇっちゃ」です。
この間、「大笑いする出来事」とか「命が危なかった出来事」とかお話したいことは山ほどございますが、ここでは、「お酒の話」と「JAZZの話」をいたします。
ニューヨーク滞在中は55丁目にあります「ウェリントンホテル」におりました。丁度、「カーネギーホール」と通りを挟んですぐ横にあるホテルでした。地下鉄は57丁目駅を使います。(カーネーギーホールが隣にあるなんて、滞在してから2日後に知った、まぬけです)
滞在中、2日くらいは夜遅くは出歩かなかったのですが、3日目の夜位になりますと、だいぶ感覚も出てまいりまして、「どっかで呑むか」となるわけです。
丁度、あいている奴が独りおりましたので、ホテルから2人でぶら歩きです。
ニューヨークは通りの角を無謀に曲がりますと、やはりあやしい通りにはまります。タクシー(イエローキャブ)が曲がったらある程度、治安はOK。これを観察しながら歩きました。
ふと看板が。場所は定かではありませんが、確かカーネギーホールの前を通り、57丁目から左にブロードウエイに入りかけ、セントラルパークへ向う間でした。
「あれって、オイスターバーの看板だよね」
「んだね、行ってみっぺ」
おなかも空いておりました。店もきちんとした感じなので、迷わず入りました。
店に入り、カウンターへ。テーブルの上には生牡蠣が大皿に山程つまれておりました。
「酔漢何呑む?」
「生牡蠣だったっら『浦霞禅』だっちゃ」
「おまぇなぁ、ここはニューヨークだぞ」
やはり、生牡蠣にはちゃんとした「日本酒」が一番合う!(持論)
「何にされますか」とウエイター氏。
「お薦めのお酒ってありすか?」
「もちろん!」
と彼が持ってまいりましたのは、オールドファッショングラスにトゥーフィンガーニートのウィスキーとタンブラーに入ったチェイサー。
なかなか呑みやすいウィスキーでした。生牡蠣と本当によく合いました。ところでその牡蠣ですが、宮城の一年牡蠣よりはかなり大振り。広島2年物より一回り大きいのです。
「どこから捕れるのですか」
「これは大西洋の牡蠣ですよ」
「うーーん。なかなかな味」
酒も進みます。
いいように、酔ってきました。
また、ウェイター氏を呼びます。
「この酒の銘柄教えてけさいん」
と、言って持ってまいりましたのは三角形のボトル。
「グレンフェィディックスペシャルリザーヴです」
うすく緑がかったボトルを僕らの前に。「12年ものですね」と相方。(さすが、ICU出)
本当に生牡蠣に合うのでした。(宮城のように繊細な香りの牡蠣でしたら、この酒でも強いのかもしれません。が大味の牡蠣でしたから、丁度良かったのかもしれません)
このシングルモルト。スコットランドスペイサイドの代表的な銘柄です。シングルモルトとして販売されたのが1960年。18年物のエンセントリザーヴは味わいが深く、独特の風味がございます。
2人で30個近くの生牡蠣をたいらげました。
「このメニューを試してみませんか?」と皿の上に載った牡蠣を持ってまいりましたウエィター氏。いわゆる「牡蠣の酒蒸し」です。ところが、香りがすばらしい。そして旨い。
「どう、料理したのですか?」と聞くと、これまたウエイター氏がボトルを一本持ってまいりました。
「ボウモア?これもシングルモルトかや?」
通訳をした相方によれば、「牡蠣を向いた後にこのシングルモルトをたっぷりと牡蠣にかけ、少し蒸す」との事。まいった。シングルモルトを調味料にしている。
この「大きな岩場」との名乗る酒は、アイラの代表的な銘柄です。アイラ島特有のスモーキーな香りは多少控えめなこのシングルモルトウィスキー。こんな贅沢な使い方があるんだなと、驚きました。調子に乗ってこれもおかわり。そして、この「ボウモア」をニートでいただきました。本当に生牡蠣には合います。
時間も時間です。帰る事に。
「そこの日本人、また来るんだろ」とウエィター氏。「また来ます」と僕ら。結局3回程伺いました。
「ニューヨークでスコッチかぁ。これもまたいいんでねぇかい」と酔漢。
ふと、カウンター越しにマスターの顔を拝見。
「『唯梨庵』のマスターに似てっちゃ」
「誰?」
「仙台さぁあるおらほの居酒屋だっちゃ。あんなヒゲだべさ」
相方大笑い。
ところで、ニューヨークの水はそのまま旨い。島自体が岩盤の上にあるので、良質な地下水が豊富です。意外ですか?チェイサーは水道水です。
ここのウェイター氏も「全米で一番おいしい水」と話しております。
なるほど、街の中に地ビールの工場があるくらいですから、頷けます。
外はやはり-8℃位。「仙台の方がまだ暖かだっちゃ」ふと漏らした酔漢でした。
多分フランスで録音したものだと思います、場末のどジャズといった風情のジャズです。
それにしても面白い体験をしていますネ。羨ましいな!!
あのサックスの独特の響きは、「好き・嫌い」が別れるところでもありますが。結構好きです。
「田舎くさい」とも「くどい」とも。言われますが、
「えーーーい、俺が好きならいいじゃないかぁぁ」
てな具合です。
不思議とフランス録音盤って、いい音出している人が多いですよね。何故でしょうか。
と言いつつ、ベートーベンのピアノソナタを弾いているケンプにはまっております、最近の酔漢でございます。
叔母(ピアニスト)の入れ知恵です。
「パウエルごめんネ!」
本当、デリも多いので、
拙い英語力の私には大変助かりました。^^;
セントラルパークにも近いのが良いですよね。
デカイ旨い「ローストビーフのサンドイッチ」でした。