吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

恥かいたぞ

2009-12-12 13:31:48 | Weblog
先日、ある地方都市の半官半民のシティホテルのリニューアルの設計監理をやった
その物件の2年検査と1年検査を同時に行った。  実はまず4階客室を1期工事で行い、また翌年に違う工事業者で3階の客室リニューアル工事をやったので、両方同時に1年検査と2年検査をまとめて行ったわけです。
実は2期にまたがり、違う業者がやったおかげで、僕は騙されていたことに気付いたのです
1年目の4階のリニューアルのときファンが古いので追加で中央のファンを更新したのはよかったのですが、各客室のお風呂の排気量のバランスがうまくいかない。
何故かというと そのサブコンの調査の結果、メーンのダクトから浴室に分岐され、防火ダンパーを経て吸い込み口があるのですが、そのサブコンいわく”調べましたが、FDでありFVDでないので風量調整は不可能です”
いかにも実直でまじめそうな大手サブコンの担当者 うかつにも信じてしまった
だから初年度にやった4階の客室は排気のいい部屋と悪い部屋があって、限界かなとあきらめていた。
翌年同じような工事を3階で行った。それはきれいに風量調整が出来ていたのだ。
ぼくもそこで前年の工事のひっかかりを思い出すべきであったのだが なにごともなく2期工事は完了していた。
それで1期、2期合わせた別業者をひっくるめた瑕疵検査。
4階の客室の換気が悪い  というクレームである
で僕が 風量調整が出来ない既存のダクト構造のせいである という説明をしてしまった
ようく考えてみると2期工事では同じ構造なのに出来ていたのだ。
つまりFDだから不可能という報告を受け大手のサブコンが実はうそをついていたか、調べもせずに僕に伝えていたわけなのだ。
で会議では2期工事では出来ているので、結局、そこで大騒ぎになって(僕がそうしたのだが) いまからすぐ調べろ的なことで調査させたら すみませんもいわず”出来るそうです”と
おいおい 俺の名誉はどうしてくれる
あ~恥かいた  2期工事は地場のサブコン。こちらさんは何事もなくすんなり調整した。結果優秀だった大手に勝った(というか大手がひどすぎた)
大手のサブコンは最近頭脳のほうもさほでもないが手や体も動かないので最悪、御自分では事務職なみに現場で手をくださないので 居てもいなくても一緒である
かんべんしてよ
その日はオーナーに申し訳なくて 落ち込んだわ
もちろん4階の風量調整は瑕疵としてやってもらうことにする
もっとビックリ仰天は 元請け初め部長さんやら営業さん 全く悪びれる様子もないのだ。そいで半年も経ったら営業が あいさつ とやらに来るのだろう
同じ手口だわな まったく
結論1  :中途半端な大手サブコンは百害あって一利なし サブコン選びは担当者の面接でダンパーの操作をその場でさせてみよう 配管のスケッチを描かせてみよう 大体わかるよ  疑問をもったら即ノー
結論2  :実直そうにしていることは無能の裏返しの場合も多いので注意しましょう
コメント (2)
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