吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

生活の主役に

2012-09-08 13:57:42 | Weblog
最近のことですが
あるプロジェクトを設計 監理し 現在その建物は運用され始めた

でも僕は現場に通い続けるなかで ふとある事象に気がついたのです
それはそこの現場は真夏の真昼であっても常に風が吹いていて
屋根やバルコニーのコンクリートが冷たいのです
何時でもどんな日でもそうなのです
え! 日本でそんな場所があるの?
あるんです
日本の夏はどこに行っても高山以外は湿気が強く昼下がりは風が無くなり
うだるような暑さがどうしようもないよね

これは共通認識でした
でも風が年中吹くところは やはりあるのです

だからその建物の方々にはもうすぐ 冷房を一切止めて窓を開け放して
使ってみてください
たぶん来週位からは出来ると思いますよ

と言って自然の状態で使って頂くことをお願いしてきたところなのです

で60も過ぎたしかも設備が専門の自分がなんで今頃こんなことに感動するのか
ちょっと自嘲しながら反省しないといけないのだ
やはり一つは男性社会で生きてきて やはり”生活の主役をやってこなかった”
これは特に住宅の設計に携わる男性設計士にや若すぎる女流設計士にも
言えることであるが
やはり現場に行ってまずは何かを感じるのだ
そう それが重要ではあるまいか
件のプロジェクトの現場はそうなのです 南斜面のやや高台にしかも風力
マップでも風が強いとされている海沿いなのです
やはりこれが住宅の設計でとくに自然のなかで住みたい願望の施主だったと
したら 現場周辺の聞き込み 冬と夏の調査をやっておくべきだったと
悔むかもしれない
やはり高温多湿のなかにもなにか解決や工夫はあることを信じて やらねば
コメント
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