TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

動物と向きあって生きる

2008年08月19日 | 読書日記
動物と向きあって生きる 坂東元 著 角川学芸出版
旭山動物園の獣医である著者が獣医になったきっかけから旭山動物園の数々の新施設を
作ってきたこと、動物園の考え方、野生動物に対する考え方がやさしく書かれていた。
旭山動物園に実際行って見て動物たちを見てきたら
この本の中に書かれていた事柄はすべて納得できる事柄だった。
動物はペットではない。野生動物はすばらしい存在であり、
尊厳に満ちた存在であるということをみんなに見てもらいたい、
知ってもらいたいという情熱が今の旭山動物園を作り上げたのだと思った。
立つレッサーパンダ風太くんを見世物にしたり、
クマやパンダなどをタレントたちが飼ってみようとする番組に対して
渇を入れる著者の考えは1本筋が通っている。
動物はペットじゃないんだ、かわいいだけの感覚は野生動物の保護にはならない。
著者の熱い思いが強く伝わってきた本だった。
コメント
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