大阪的 井上章一 著 幻冬舎新書
大阪の紋切型のイメージや大阪人に定着している一面性の捉え方を文化や歴史を通して論じている大阪の文化論のような本でした。この本の中で、外国から来られた方々に好まれる観光コースのひとつとして、京都で値が張る湯豆腐を堪能されたら、大阪ではタコヤキを楽しみにされていることが多いという事実に、なるほどと納得してしまっていました。あとがきに「大阪が揶揄的に語られたり、大阪人が笑える人びととして取り上げられていることに、せつなく残念に思う。」、「大阪の生活者は、そういうことを気にしていないのかもしれない。マスコミがどんなレッテルをはってもそれはそれでけっこう。なんとでもいいなさい。」と記載されていました。この本を読んだからと言って大阪に住んでいる生活者は、特になんとも思わないのはその通りなのではないのかなと思いました。なんと思われようと気にしないのが何においても「大阪的」なのだと思った本でした。大阪で生まれてずっと大阪に住んでいる者に取ったらこの本に書かれていたことを特段気にも留めていなかったお話や知らなかったお話がたくさん記載されていました。大阪に住んでいない方がこの本を読まれたらまた違った感じを持たれるのだろうかとも思った本でした。
大阪の紋切型のイメージや大阪人に定着している一面性の捉え方を文化や歴史を通して論じている大阪の文化論のような本でした。この本の中で、外国から来られた方々に好まれる観光コースのひとつとして、京都で値が張る湯豆腐を堪能されたら、大阪ではタコヤキを楽しみにされていることが多いという事実に、なるほどと納得してしまっていました。あとがきに「大阪が揶揄的に語られたり、大阪人が笑える人びととして取り上げられていることに、せつなく残念に思う。」、「大阪の生活者は、そういうことを気にしていないのかもしれない。マスコミがどんなレッテルをはってもそれはそれでけっこう。なんとでもいいなさい。」と記載されていました。この本を読んだからと言って大阪に住んでいる生活者は、特になんとも思わないのはその通りなのではないのかなと思いました。なんと思われようと気にしないのが何においても「大阪的」なのだと思った本でした。大阪で生まれてずっと大阪に住んでいる者に取ったらこの本に書かれていたことを特段気にも留めていなかったお話や知らなかったお話がたくさん記載されていました。大阪に住んでいない方がこの本を読まれたらまた違った感じを持たれるのだろうかとも思った本でした。