レンタル店で借りてきて観た映画『幸せなひとりぼっち』は、59歳の男性オーヴェの人生を描いた映画でした。少し前に妻に先立たれ、59歳で会社からクビを伝えられ、天井にロープを吊るし、自殺しようと試みます。そこに、隣家のパルヴァネ一家が車を車庫に入れようとしていたときにオーヴェの家のポストを破損させ、自殺を続行することができないということになってしまいます。後日、違った方法で自殺しようと試みますが、それも邪魔が入り、自殺できず・・・・・。次第に、オーヴェの隣家の女性パルヴァネとの友情を育んでいく間柄になると、心を許したオーヴェは、パルヴァネに妻との出会いや彼の今まで歩んできた人生をしみじみと語りかけていくといった映画でした。オーヴェは頑固でいつも不機嫌でご近所の嫌われ者でしたが、彼がそのように振る舞っていた理由は亡くなった妻への思いが延長線上にあったこと、不機嫌ながらも文句を言いながらもいつもきちっと最後までその人のために何かをしてあげていたことを通して、彼の心の底に流れていた人間味あふれる優しさや親切さが描かれていました。オーヴェの一生懸命に生きてきた道のりと切なさを伴うシーンも心に響く映画でした。
2月19日の朝日新聞の朝刊にJR西日本の切符売り場みどりの窓口が大幅に減ることになったいう記事が掲載されていました。京阪神地区には、現在、みどりの窓口が180箇所あるそうですが、拠点駅以外で順次廃止し、2030年度頃までには約30駅にまでに減らすそうです。窓口縮小に伴い、遠隔操作ができる券売機の「みどりの券売機プラス」を京阪神で現在の2倍の100駅程度に拡大するそうです。また、3月のダイヤ改正で、北海道や九州、東北新幹線などで車内販売を中止したり、販売品目を絞り込むそうです。鉄道を利用するときの切符の買い方や車内販売を取りやめたりと、鉄道で旅するときの利用のしかたが今後どんどん変わっていくのでしょうと思った記事でした。先日、JR京都駅に出向いたときにみどりの窓口がすいていたので、JRの切符を購入しました。みどりの窓口は小さな駅にはだいたいひとつしかないので、乗車券のルートなどがややこしいと時間を掛けてキップを取っていただくことになります。後ろに並んでおられる方々がおられるときは、相当いらいらされていらっしゃるのが分かります。時間が掛かりそうな切符を購入するときは、大きな駅では窓口に複数の駅員の方々がおられ、気を遣わなくて済むという利点があるからでもありました。先週土曜日には、ネットで予約したe切符は特急券と指定券だけの簡単な切符なので、自宅の近所のみどりの窓口で発券していただきました。みどりの券売機でも発券できるとのことでした。簡単な経路の特急券や乗車券はこの券売機で利用しやすいのでしょうが、連続乗車券などの経路が少々ややこしい乗車券を購入したいときなどには難しいのだろうなあと想像しました。また、特急に乗っても車内販売はほとんどなくなってきているのに最近気が付きます。車内販売で駅弁などを買う風景も駅のホームで駅弁を肩から下げて売られていた風景を見ることもこれから少なくなっていくのは少し寂しい気もしました。