レンタル店で借りて観た映画３本目は『輝ける人生』でした。主人公のサンドラは、３５年連れ添った夫がナイトの称号を授与されたことで催していた祝賀会でサンドラの親友と浮気をしていた場面に遭遇してしまいます。傷ついたサンドラは家出して疎遠になっていたロンドンに住んでいる姉ビフの住まいに転がり込むことになります。ビフは、サンドラとは性格も生き方も全く違っていました。ビフは、ロンドンで自由奔放な暮らしを楽しんでいたのです。ビフは、一緒に暮らし出したサンドラに彼女が通っていたダンス教室に連れ出し、そこで、仲間たちに出会います。チャーリーもその仲間の一人でした。サンドラは昔ダンサーを目指していたことがありました。ダンスを通して、ダンスを目指していたときの自分を振り返り、自らの人生を謳歌していこうとしていくサンドラの姿が魅力的に描かれていた映画でした。サンドラは最初は、高慢で嫌われそうなことも平気な女性だったのに、次第に親しみやすい女性に変わって行った様子が自然に伝わるように描かれていました。人の生き方はそのときどきで、また係った人々との関係で、いろいろと様変わりして行くということも描かれていたように思います。夫の陰に潜んで暮らしてきた彼女は今まではそれがベストと思ってきたようですが、ビフと共に暮らしを通して、歳を重ねてからでも気心を分かち合えるようなチャーリーとの出会いにも遭遇し、変わって行くことを受け留めつつ、自ら決意していくサンドラの姿がとても強い人に見えてきました。いくつになっても人生を謳歌できるんだということを実践でやろうとしていくようなカッコいい姿に映っていました。「自分を信じて飛ぶのよ！」というサンドラの言葉が彼女のこれからの生き方を表現していました。ＤＶＤの映像特典の中で、人生の終盤に差し掛かった世代の人々でもフェイドアウトしなくてもいいんだということを伝えたかったということを監督が語られていました。自分の一度きりの人生において、自分を信じて時には飛ぶことも大切なんでしょうね。自らの世界の枠をより広げる直感的で第一義的なワンステップになるようなきっかけがいくつになっても案外そこらじゅうにあるということなのかもしれません。年配の方々が多いダンス教室のメンバーがローマの舞台で楽しく踊っていた姿は楽しそうでした。こんな風に余生を楽しめたら『輝ける人生』になるのかもしれないなあと思いました。
台風19号が日本列島に近づいています。近畿地方では午後に最接近だそうで、大阪でも暴風警報がすでに発令されています。雨は降り続いていて、風も強くなってくるらしいです。暴風の範囲が広いのでまだ離れていても油断大敵な台風のようです。テレビでスーパーなどで食料品やカップ麺や飲料水などが売り切れているのが放送されていましたが、昨日、午後７時頃、病院からの帰りに寄ってみたら、パンなどはほとんど売り切れていました。３連休でのイベントやお祭りなども中止のところが相次いでいるそうで、今日開催予定だった大阪城公園でのゴミ減量フェスティバルも中止になったそうです。ＪＲや私鉄も計画運休で、今日はどこにも行かずに１日家で過ごすことにします。各地で台風の被害が出ないように祈りたいです。
この１週間はいつもよりせわしなく過ぎ去っていった気がします。仕事の量が増えて、火曜日は休憩も取れないくらい仕事が詰まってしまいました。昨日は済んだと思っていたのに、また同じ仕事をしないといけなくなって、遅がけの時間帯だったので、少しだけ片づけて最後の後片付けは来週ゆっくりすることにしました。昨日はこの仕事の関連で、終わったと思って片付けたものを再度作らないといけなくなったり何度も同じ仕事を繰り返さないといけなかったりと、もっと早く言ってよとちょっとイライラしそうになりましたが、この辛抱も後１年と思えば不思議なものです。随分と気が楽になりました。母が入院している病院に毎日出向き、母の容態を見るたび毎日変わる容態に一喜一憂しながら毎日を過ごしていました。水曜日は母は目を開けていて、私が話しかけたことにもしっかりと反応してくれていましたし、帰り際にも手を振ろうとしてくれていました。水曜日の母のこのしぐさを見ただけで嬉しくなった自分がいました。母の声を聞くことができなくなってもう５か月になりましたが、母は私の顔をちゃんとまだ覚えてくれていることも嬉しいです。毎日来るからねと言ったものの今日は行けないかもしれない。台風の影響がなくなったら明日はいつもより早い時間帯に病院に出向きたいと思います。
