「ひな祭り」は女の子の健やかな成長と健康を願う「桃の節句」。世間の男達には無縁の行事で他人事の筈だったが可愛い孫娘を思い出すとまた逢いたくなる。夜にでも祝いのLINEアプリを送ることにしよう。
今日は「耳の日」でもある。
『天は人間に一枚の舌と二つの耳を与えた。だから人は話すことの二倍だけ聞かねばならない。』(古代ギリシャ哲学者ゼノン)
両親の郷で何かと縁ある柳川、ここの伝統の「さげもん」は色とりどりの手作りひな飾り、ひな人形と一緒に並べて祝うのだ。自宅でも妻の部屋に「さげもん」、この歳になっても「ひな祭り」の思いは変らないのだろう。さり気なく妻の顔を覗き見、鼻歌らしきに耳を傾ける。