徳ちゃん繁昌リポート

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【現場報告】売り切り姿勢で客と駆け引き!

2012年05月25日 | 出張先々
日本にスーパーマーケットが誕生して60年、欲しい品を自由に選んで買えるセルフサービスの時代が続いてはいますが、満ち溢れるモノの氾濫と同質化現象で消費は減退傾向、視角に訴えた演出も客の購買決定とまではいかずどこのお店も頭を痛めているのが現実のようです。

今までのスーパーマーケットでは原材料を製造加工、あるいは商品を仕入れて、それをオープンケースやゴンドラなどに整然と並べて客の購買を待つ、すなわち客待ち販売でしたが、どうも昨今はこういったセルフサービスだけでは売れなくなったのか?購買モチベーションは一向に上がらないようですね。そこで考え出したのが生鮮や日配品などで「売り切る!」というやり方でして、今までのように商品を仕入れたり作ったりして売場に並べて今日の仕事が終わるという訳ではなく、完全に売ってしまう、売り切るまでが一日の仕事という考え方なんですよ。それではいつまでも帰れない?仕方ないでしょうね。だからこそ売れる、売り切り許容範囲の設定が必要になってくるのです。もちろん日々の売上予算もクリアしなければなりませんから担当者には今までと違って思案のしどころ、毎日が真剣勝負といったところでしょうか。尚、そのための基準として売上高の達成率とロス率の限度範囲を設定しています。
夕方のピークが過ぎた頃から売り手(店員)と買い手(客)の駆け引きが始まります。ひとつでも売り捌きたいという意気込みが店内にムンムンと伝わってきて遂には担当者が客の集まる場所へ走り出すという始末、客を待つのではなく、客の所まで出向いて積極的に売り込むのです。ライブとパフォーマンス合戦が最高潮に達していよいよ店は大盛況になってきました。いかがですか、こういったやり方は!?

ほとんどのスーパーマーケットが販促物の一人歩きやBGMだけが寂しく流れる売場イメージですが、これが一新され売場担当者の売りに対する熱意が悶々と伝わってきます。始めたばかりの実験でまだまだ未熟な点もたくさんですが客の評判も上々のようです。指導現場からの報告でした。

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