
毎日、籠ってSNS覗くだけでは季節の移り変りも気づけない。そこで大きめマスクとゴーグル装着、野球帽深々被って久しぶり散策を決意、徘徊みたいな怪しい恰好?妻の忠告で明るい服に着替える。もちろん首にはスマホ、ポケットに花粉症の薬とティッシュペーパーを忍ばせる。
『人の世の移り変わりは木の葉のそれと変りがない。風が木の葉を地上に散らすかと思えば、春が来て、蘇った森に新しい葉が芽生えてくる。そのように人間の世代も、あるものは生じあるものは移ろいでゆく。』(ホメロス)
たまたま真っ白なコブシの木の回りで腰を下すと少し遅すぎ感の「土筆んぼう」発見。摘んで卵とじと閃いた矢先、上からじゃなく同じ目線で覗くと急にセンチな気持ち、このままそっとしておこうとその場を離れる。冬を抜け出した雑草の生命力に感銘、移り変りないコロナ禍だが負けるものかと言い聞かせていた。