半世紀前の学生時代、自炊の経験から料理は得意な方、包丁さばきは下手でも調理の味つけにはいささかの自信、食材を手に取ればレパートリーが頭に浮かぶ。中でも福岡の「辛子高菜」は独自の味つけで我が家の好評だった。
『野菜の味というのは 儚いもの。そこに肉が混じれば野菜の味がダメになる。日本料理は一種類だけを料理するのが一番、その味を噛んで、きちっと食べて自分の味。』(料理研究家:土井善晴)
男料理は総て目分量、レシピなど存在せずひらめき料理。「これにあれとあれを加えればこんな味になる」?頭の中で味つけを創作する。「辛子高菜」は醤油と胡麻油が基本でそれに「調味料」と「??」を入れるのが秘伝、最後に味見して手を加えれば旨くなる。自慢だが、ピリッと唐辛子に甘味効いて白御飯に欠かせない絶品!箸が止まらない。