飢餓に苦しむ現実がある反面、世界では毎年総生産の30%以上に相当する13億トンの食料が破棄されています。日本においても、その量は年間約1700万トン。このうち「食品ロス」と呼ばれ、まだ食べることが可能でも廃棄される量は500から800万トンもあるそうです。そして半分は供給側の責任と言われています。そこで捨てる量を減らすために農林水産省と食品業界が目論んだ策はなんと「賞味期限」を見直すというものです。
現在の日本の商習慣では、賞味期限までの3分の2の期間を残して3分の1となった商品は出荷されずに廃棄処分となることが多いそうで、そこで農林水産省、食品製造、卸売り、小売りの企業などで構成される「食品ロス削減のための商習慣検討ワーキングチーム」が昨年8月から今年1月まで、飲料と菓子商品を対象に賞味期限を緩和して2分の1以上にした実証実験を行いました。その結果、食品ロス全体の約1から1.4%となる飲料約4万トン、菓子約1200トンの合計4万トンを超える量が削減され、金額に換算すると飲料では71億円、菓子では16億円の計87億円に相当するものだったそうです。同実証実験は半年間で一部の商品に限られたものですが効果はかなりのものがあったとか。今後は対象となる商品の拡大、ひいては新たなる商習慣の確立へと期待も大きいということです。
飲料業界などは賞味期限の表示方法を従来の「年月日」から「年月」に変更する動きがあり、また、即席麺の業界も「賞味期限のガイドライン」を改正して今年4月製造分より、カップ麺ではこれまでの5カ月が6カ月に、また袋麺は6カ月を8カ月へ、それぞれ1・2カ月、賞味期限が延長されています。
賞味期限はあくまでもおいしく食べられる一定の基準に過ぎませんがその基準まで変えて食品ロス削減に取り組もうとする供給側(業界)の意図というのは果たして無駄の削減だけでしょうか?ロスが減れば当然に企業の粗利は上がり経営数値も改善するのは明らかで単に数字合わせの利益操作のようにも見えるのですがね。
真剣に世界中の飢餓に苦しむ人々のことを考えるなら作り過ぎの分を回したらいかがでしょうか。
現在の日本の商習慣では、賞味期限までの3分の2の期間を残して3分の1となった商品は出荷されずに廃棄処分となることが多いそうで、そこで農林水産省、食品製造、卸売り、小売りの企業などで構成される「食品ロス削減のための商習慣検討ワーキングチーム」が昨年8月から今年1月まで、飲料と菓子商品を対象に賞味期限を緩和して2分の1以上にした実証実験を行いました。その結果、食品ロス全体の約1から1.4%となる飲料約4万トン、菓子約1200トンの合計4万トンを超える量が削減され、金額に換算すると飲料では71億円、菓子では16億円の計87億円に相当するものだったそうです。同実証実験は半年間で一部の商品に限られたものですが効果はかなりのものがあったとか。今後は対象となる商品の拡大、ひいては新たなる商習慣の確立へと期待も大きいということです。
飲料業界などは賞味期限の表示方法を従来の「年月日」から「年月」に変更する動きがあり、また、即席麺の業界も「賞味期限のガイドライン」を改正して今年4月製造分より、カップ麺ではこれまでの5カ月が6カ月に、また袋麺は6カ月を8カ月へ、それぞれ1・2カ月、賞味期限が延長されています。
賞味期限はあくまでもおいしく食べられる一定の基準に過ぎませんがその基準まで変えて食品ロス削減に取り組もうとする供給側(業界)の意図というのは果たして無駄の削減だけでしょうか?ロスが減れば当然に企業の粗利は上がり経営数値も改善するのは明らかで単に数字合わせの利益操作のようにも見えるのですがね。
真剣に世界中の飢餓に苦しむ人々のことを考えるなら作り過ぎの分を回したらいかがでしょうか。