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JFK暗殺事件の真相――オズワルド単独犯行説の虚構を暴く 24 第二の銃弾"magic bullet"について

2018-03-27 | JFK暗殺事件について
○フレーム222~225

 以降、交通標識の看板の向こうから、大統領のリムジンが再び姿を見せる。
 この段階ですでに大統領夫人は怪訝な様子で夫の方を凝視しており、大統領に異状が生じていることを示している。


※第222コマ目

 上述のとおり、大統領の被弾は204コマ目あたり、少なくともそれ以降だったと考えられることから、一秒約18フレームのこのフィルムで換算して、この時点で被弾から1.0秒以内の時間が経過していたことになる。
 にもかかわらず、一発の銃弾で大統領と同時に負傷したはずのコナリー知事には、被弾した様子は全くない。

 ここに、「一発の銃弾が二人を背後から貫通した」とするオズワルドの第二の銃弾の虚構性が白日のもとに曝される。音速の二倍を優に越える弾丸が二人を貫通したとすれば、それはフィルムの一コマのさらに数十分の一以内、視覚的にはほとんど同時の出来事に違いないからである。

 公式説による限り、コナリー知事に被弾の兆候が現れるまでの間、銃弾は空中で停止していたとするしかない。映画「JFK」で問題とされていた異常な軌跡を描く「魔法の銃弾」説とはまた別の意味で、空中停止するこの銃弾はまさしく「魔法の銃弾」である。

 さらに決定的なのは次の瞬間である。


※第223コマ目


※第224コマ目


※第225コマ目

 このうち、特に真ん中の第224コマ目こそ、事件の真相追及で最重要のカギとなる決定的な証拠である。
 看板の陰から現れた大統領は223コマ目の時点で手を胸もと辺りまで挙げており、すぐ後の225コマ目で看板の後ろから現れた大統領の顔の叫ぶような表情をした姿に連続している。すでに204コマ目のあたりで被弾していたのは明らかだが、この223コマ目で大統領の被弾は確実となる。

 このわずか一コマ後、224コマ目の瞬間に、前席に位置するコナリー知事のジャケットの右胸部分がめくれ上がっている。2コマ後には元に戻っていることが、これがほんの一瞬、0.1秒程度の出来事であったことを示している。



※223及び224コマ目の拡大

 この右胸のめくれ上がりは知事の負傷箇所に一致しており、背後から胸部を貫通した銃弾がジャケットをも貫通していったことを明示している。
 この一枚により、この瞬間にコナリー知事が後方からの銃撃により被弾したことが確定される。


※知事の負傷箇所とワイシャツ、ジャケットの貫通孔

 この一コマが写し取っているのは、コナリー知事の胸部を銃弾が貫通するより前に、ケネディ大統領はすでに被弾しており、そこにタイムラグが生じているという事実である。
 知事の被弾との時間差は最大限に見ても一秒、最小でわずか十分の一秒にすぎず、この二つの射撃間隔はやはりオズワルドのカルカノでは絶対に不可能である。

 このことから、この事件が最低でも二人の狙撃手を実行犯とする暗殺だったことは確実となる。
 すなわち、この224コマ目のワンフレームが示す、わずかだがまごうかたなき時間差によって、オズワルド単独犯行説は百パーセント否定される。

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