唐突のようだが、半世紀以上前の1963年に起こった、ケネディ米国大統領の暗殺事件について若干述べてみたい。
というのは、かつてのオリバー・ストーン監督の映画「JFK」は筆者が好きな映画の筆頭であり、その硬派で直球のリベラルな政治的メッセージは、狭量で醜悪そのもののトランプ政権下の今こそ、生きるべきものがあると感じられるからである。
(もちろん時代的制約はある。例えばその「ホモセクシャル」に関する露骨な嫌悪感をともなった描写は、いまでは否定されるものであろう)
「JFK」では、暗殺後に時を待たず発表された政府の事件報告『ウォーレン報告書』での「共産主義に染まった一匹狼、リー・H・オズワルドによる単独犯行」との説を真っ向から否定し、CIA(米国中央諜報局、Intelligenceなので「諜報」が正確な訳であろう)を主犯とする、軍産官複合体による組織的陰謀であることが曝露され、特に終末の陪審員裁判の場で上映される有名な「ザプルーダー・フィルム」でもって、その事実が説得力をもって描かれている。
しかし、米国の公式見解は未だに「一匹狼による単独犯行」説が堅持されている。
最近の例でいえば『ケネディ暗殺――ウォーレン委員会50年目の証言』(フィリップ・シノン著、邦訳は文藝春秋社)に端的に表れている。それはキューバやマフィアとオズワルドのつながりが「限定曝露」という諜報の手法の典型的な形で語られることによって、かえって従前の「ローンガンマン・セオリー」の強化を意図していることがあからさまに見えてしまう代物であった。
こうして事件から六十年経とうという現在、ようやく来る2017年10月に、謎に満ちた世紀の事件のCIA関連の資料が公開されてようとしているらしい。
https://smart-flash.jp/sociopolitics/23675
しかしそうした資料の公開を待つまでもなく、実はこれまで公式に正しいとされてきたオズワルド単独犯行説とは、よく知られた一枚の写真、そして一本のフィルムの記録の、一介の素人による分析とも言えないような分析によって、完全に覆されてしまうレベルのものである。
かくも脆弱な根拠の上に成り立つ「単独犯行説」がいまだに正しいとされていることは、むしろあからさまな政治的世論誘導が長期にわたって持続し得る好例であると言えよう。
まず、次に掲載するJ・アルトジェンズ(報道写真家)による、暗殺の瞬間を捉えた画像を見てみたい。
当時の新聞を飾ったというよく知られた写真である。事件の瞬間の緊張感が写し取られた迫真の一葉だ。
同時に何か強い違和感が直感される写真でもある。
ここにかなりはっきりとしたかたちで「真相」を垣間見ることができる。
というのは、かつてのオリバー・ストーン監督の映画「JFK」は筆者が好きな映画の筆頭であり、その硬派で直球のリベラルな政治的メッセージは、狭量で醜悪そのもののトランプ政権下の今こそ、生きるべきものがあると感じられるからである。
(もちろん時代的制約はある。例えばその「ホモセクシャル」に関する露骨な嫌悪感をともなった描写は、いまでは否定されるものであろう)
「JFK」では、暗殺後に時を待たず発表された政府の事件報告『ウォーレン報告書』での「共産主義に染まった一匹狼、リー・H・オズワルドによる単独犯行」との説を真っ向から否定し、CIA(米国中央諜報局、Intelligenceなので「諜報」が正確な訳であろう)を主犯とする、軍産官複合体による組織的陰謀であることが曝露され、特に終末の陪審員裁判の場で上映される有名な「ザプルーダー・フィルム」でもって、その事実が説得力をもって描かれている。
しかし、米国の公式見解は未だに「一匹狼による単独犯行」説が堅持されている。
最近の例でいえば『ケネディ暗殺――ウォーレン委員会50年目の証言』(フィリップ・シノン著、邦訳は文藝春秋社)に端的に表れている。それはキューバやマフィアとオズワルドのつながりが「限定曝露」という諜報の手法の典型的な形で語られることによって、かえって従前の「ローンガンマン・セオリー」の強化を意図していることがあからさまに見えてしまう代物であった。
こうして事件から六十年経とうという現在、ようやく来る2017年10月に、謎に満ちた世紀の事件のCIA関連の資料が公開されてようとしているらしい。
https://smart-flash.jp/sociopolitics/23675
しかしそうした資料の公開を待つまでもなく、実はこれまで公式に正しいとされてきたオズワルド単独犯行説とは、よく知られた一枚の写真、そして一本のフィルムの記録の、一介の素人による分析とも言えないような分析によって、完全に覆されてしまうレベルのものである。
かくも脆弱な根拠の上に成り立つ「単独犯行説」がいまだに正しいとされていることは、むしろあからさまな政治的世論誘導が長期にわたって持続し得る好例であると言えよう。
まず、次に掲載するJ・アルトジェンズ(報道写真家)による、暗殺の瞬間を捉えた画像を見てみたい。
当時の新聞を飾ったというよく知られた写真である。事件の瞬間の緊張感が写し取られた迫真の一葉だ。
同時に何か強い違和感が直感される写真でもある。
ここにかなりはっきりとしたかたちで「真相」を垣間見ることができる。
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