愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

さらに予告 エンコ祭り

2009年04月20日 | 日々雑記
さらに予告です。4月29日に八幡浜市穴井の水天宮のお祭りがあります。通称エンコ祭り。夕方、地元の子どもたちを前に、エンコについて話します。

これは真穴地区公民館からの依頼。最近、エンコ祭りが、子どもがお菓子をもらえる祭りと勘違いしているのではないかと、地元の大人が憂慮して、祭りの本義を話してほしいとの依頼。

第三者が祭りの本義を祭りの最中にしゃべるのは、現代民俗学者から批判を受けそうだが、子どもたちにエンコ祭りを将来にわたって継続させるには、致し方ないことだと判断して、この依頼を受けている。

予告 笠置峠の歴史

2009年04月20日 | 日々雑記
もうひとつ予告。

明日21日(火)19:30から、宇和町岩木集会所(石城公民館とは違うので注意!)で、会合があり、地元ボランティアガイドを希望する方々に笠置峠の歴史と文化について話します。

笠置峠には前方後円墳もあって、笠置文化保存会の方々を中心に、愛媛大学考古学研究室の先生方の協力も得て、地域づくりが活発に行われています。

明日は、「峠」が歩んできた歴史事例を古代から近代まで、いろいろと紹介します。

予告 民具館で紙芝居

2009年04月20日 | 日々雑記
5月2日(土)13:00~16:00、宇和民具館で、私、大本が紙芝居をやります。子どもからお年寄りまで、楽しむことのできる時間にしたいと思います。

今、宇和民具館では、昔話に出てくる民具の展示を行っていて、会場もそこで行います。

学芸員だけに、少しは「芸」を身につけなければと思って、数年前から紙芝居に挑戦中。昨日の「だんだん会」での講師、若松進一さんのハーモニカ芸には勝てないが、園児には昔話の楽しさを、そしてお年寄りには懐かしさを感じてもらう意味で、紙芝居は博物館・資料館では結構使えるネタです。

5月2日には午前中、私の職場でマスコットキャラクター発表会がありますが、この日、歴史文化博物館・中町の宇和民具館、双方を観覧してみませんか?

仏教用語としての「浄瑠璃」

2009年04月20日 | 祭りと芸能
三味線で伴奏して太夫が語る音曲を「浄瑠璃」というが、「浄」といい、「瑠璃」といい、仏教語でよく使われる言葉。江戸時代後期の「いろはカルタ」に「瑠璃(るり)も玻璃(はり)も磨けば光る」とあるが、瑠璃も玻璃もどちらも仏典で言う「七宝」。いわば宝石である。それが特に清らかであることを強調して、浄瑠璃とか浄玻璃という。浄玻璃といえば、六道絵で閻魔の前に描かれる鏡が浄玻璃の鏡。生前の行状が映し出される鏡。かたや浄瑠璃といえば「浄瑠璃浄土」という言葉がある。東方の浄土で、薬師如来が司る。

音曲語り物の浄瑠璃は、室町時代の末に、広く民衆に迎えられた琵琶や扇拍子を用いた新音曲の中、『浄瑠璃物語』が流行したのに名称の由来がある。これは牛若丸と浄瑠璃姫との恋物語。浄瑠璃姫は、薬師如来の申し子と呼ばれた女性。ここで、ようやく仏教と音曲「浄瑠璃」のつながりが見えてきた。

のちに音曲浄瑠璃は、三味線の伝来とともに合わせて語られるようになり、さらには人形操りと結んで人形芝居・人形浄瑠璃が成立する。

「浄瑠璃」の言葉を改めて考えると、日本文化の流れのひとつが見えてくるので面白い。

だんだんつながろう会

2009年04月20日 | 日々雑記
昨日4月19日は、卯之町で「だんだんつながろう会」があり参加。まずは若松進一さんの講演を聞いて、その後、地域で活動するいろんな方々と情報交換。若松節はいつ聞いても楽しいし、含蓄もあり、考えさせられるところが多い。さすがです。

最近は、八幡浜ではYGPから、そして宇和ではこの「だんだんつながろう会」のみなさんにエネルギーもらっています。

さて、来週4月25日は、卯之町で「明治の婚礼」(ぼうやの会)があります。夕方6時過ぎから。天気が良いことを祈るばかり。

昨日は午前中は職場に出て、それから子供の参観日で小学校に行き、そして「だんだんつながろう会」。4月19日は八幡浜の春祭りなのだが、結局行けずじまい。それだけが残念。(「八幡浜市長選挙行ったか~?」とメールしてくる友人!私は今、八幡浜市内に居住していないので、投票権が無いのだ!)