今日は、県内の文楽人形の展示設営作業。「人形に性根を入れる」ために、気合?を入れて作業に臨みました。実際、文楽保存会の方々に来ていただいて、列品しました。
作業をしながら、面白い話を聞きました。昨年、阿波の人形浄瑠璃と合同公演を行ったのですが、俵津文楽と朝日文楽は、阿波とテンポ、リズムが若干違っていて、合同公演といっても、なかなか合わない。演じ方に違いが多いとのこと。しかし、大谷文楽や鬼北文楽は阿波と合う。これは、戦後まもなく、淡路出身で大阪文楽の豊田穀栄が約10年間、俵津や朝日に来ては指導をしたとのこと。そこで大阪系の要素が強くなり、愛媛でも大谷や鬼北とは少し違った演じ方になった。
このことからすると、大谷文楽は、古くからの阿波の系統を伝承していることになる。そのことの貴重さに気づくとともに、芸能とは、古くからの伝統を重んじるものでもあり、片や芸術性を高めるための同時代性も求められるという、郷土芸能の本質を垣間見ることができた。
作業をしながら、面白い話を聞きました。昨年、阿波の人形浄瑠璃と合同公演を行ったのですが、俵津文楽と朝日文楽は、阿波とテンポ、リズムが若干違っていて、合同公演といっても、なかなか合わない。演じ方に違いが多いとのこと。しかし、大谷文楽や鬼北文楽は阿波と合う。これは、戦後まもなく、淡路出身で大阪文楽の豊田穀栄が約10年間、俵津や朝日に来ては指導をしたとのこと。そこで大阪系の要素が強くなり、愛媛でも大谷や鬼北とは少し違った演じ方になった。
このことからすると、大谷文楽は、古くからの阿波の系統を伝承していることになる。そのことの貴重さに気づくとともに、芸能とは、古くからの伝統を重んじるものでもあり、片や芸術性を高めるための同時代性も求められるという、郷土芸能の本質を垣間見ることができた。