タイガーマスクのエンディングで、とても物悲しい曲です。
今、全国でタイガーマスク運動が脚光を浴びています。全国各地の児童相談所や養護施設にランドセルなどの寄付が相次いでいます。
たぶんアメリカの「シークレットサンタ」のように、愛のある行為に賛同した多くの人たちが、伊達直人などの匿名で世の中へ恩返しの気持ちを表しているのでしょう。
不景気で、ともすれば殺伐とした世知辛い世の中になりがちなのに、心に安らぎと光明を見出せる尊い行為だと思います。
いつも論じますが憐憫の情であれなんであれ、惻隠の気持ちが働くと言うことは
日本人もまだまだ捨てたものではないですよね。
私は「タイガーマスク」が大好きでした。『虎の穴』出身の悪役レスラーだった伊達直人が気持ちを入れ替えて善良な人間に変わっていく姿には胸を打たれました。
子供のころ暮らしていた孤児院「ちびっこハウス」の窮状を知って、多額のファイトマネーを援助していくのでした。
ある時から『虎の穴』への上納金も全て孤児院に寄付してしまうようになって、伊達は虎の穴の組織から裏切り者として命をねらわれる定めから逃れられなくなりました。
しかし度重なる虎の穴の刺客に背を向けることなく真っ向勝負で立ち向かったのです。
タイガーマスクとして懸命にフェアプレーで戦う姿をみて、ちびっこハウスの健太はじめ多くの子ども達が生きる勇気を貰い、魂の揺さぶられる感動を覚えました。
そのタイガーマスク或いは伊達直人の生き様に共感を覚えた50代の人が最初に伊達直人に扮して善意を行ったのだと思います。
これからも匿名でもそうでなくても恒久的に弱者へのあたたかい心配りは続いていってほしいと思います。