僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

本とキンドル

2012-12-25 22:30:59 | 文学
10年前ぐらいに購入した大正三年発行の夏目漱石著「こゝろ」である。

函あり初版で状態が良いと100万円ぐらいするかもしれない。けれど私が所蔵しているのは、再版で函無し、状態も芳しくないのでせいぜい一万円というところだ。

「門」や「虞美人草」など他の元版は頻繁に市場に出回るが、
「こゝろ」だけは熱心な信奉者やコレクターがいてなかなか良いものが出ないのだ。

自分は古書や稀覯本が大好きだが、最近kindleを買い求めた。


様々な読みたい本が1000作品以上取り込めるらしいが、まだ慣れない。
便利なところは、わからない言葉に指を触れるだけで意味がすぐに出てくることかな。

けれどやっぱり紙で出来た本は質感というか手にもったぬくもりが温かい気がする。
そして装丁や挿絵の色合いに、ものすごく惹かれるときもある。

ましてやkindleの場合、煎餅をボリボリしながら読めないではないか。