僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

新そばと落語を楽しむ会

2017-11-18 18:26:49 | Weblog
今日のNHKの連続ドラマ「わろてんか」では、風鳥亭に
天下の文鳥が出演し、「時うどん」を演じ、拍手喝采を浴びて、大成功に終わります。

東京では、「時そば」、、本日は新そばを惣右エ門蕎麦屋さんで
ご馳走になり、これから笑福亭笑助と五明楼玉の輔の
落語を楽しみます。

19時から開演です






小杯餘瀝集

2017-11-18 12:08:07 | 漢字
佐藤春夫の詩集に「小杯餘歴集」という作品がある。


「餘瀝」とは、「よれき」と読み、「器に残った酒や汁の残ったしずく」の意味である。

たぶん佐藤氏は、自分の作品を謙遜して、取るに足らないつまらない作品、という意味で題を付けたのであろう。

「小杯」と「餘瀝」という二つのへりくだった言葉を使っている。

餘は、余の旧字体だが、「瀝」の語源は何なのだろう。

もともと歴史の歴の雁垂れの下の文字は木ではなく、禾をふたつ並べた。

禾禾は「稲束」を表し、止の文字は「足、歩く」を表す。

屋根の下に稲の束を一定間隔で並べた状態。

そこを人間が次々と通っていくことから、時代や年の意味合いができた。

サンズイに歴で「したたる」とか「しずく」の意味ができたとすると、「瀝」は表音文字ではないのだろうか。