正倉院にある木画紫檀碁局(もくがしたんのききょく)。
聖武天皇が石英の美しい白石を打つと、
光明皇后が小首をかしげて思案に沈む。
「時の旅人」となって夢幻の対局風景を
眺めるのも楽しい。
正倉院展を鑑賞した井上靖は、詩集「北国」の一文に感銘をつづっている。
遠い異国からシルクロードの終着駅、奈良の都に伝わった正倉院の宝物である。
異国を睥睨した時代の「無関心」が異国とともに歩みはじめた時には、深い「哀惜」に変わった。
(読売新聞 2005 10,29 編集手帳)
聖武天皇が石英の美しい白石を打つと、
光明皇后が小首をかしげて思案に沈む。
「時の旅人」となって夢幻の対局風景を
眺めるのも楽しい。
正倉院展を鑑賞した井上靖は、詩集「北国」の一文に感銘をつづっている。
遠い異国からシルクロードの終着駅、奈良の都に伝わった正倉院の宝物である。
異国を睥睨した時代の「無関心」が異国とともに歩みはじめた時には、深い「哀惜」に変わった。
(読売新聞 2005 10,29 編集手帳)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます