僕の感性

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バスの由来

2008-02-06 22:24:46 | Weblog
 現代まで続くバスの起源であり、かつ「バス」の名の由来となったのは1825年にフランス・ナントで運行を開始した乗合馬車です。ナント郊外で公衆浴場を経営していた退役軍人スタニスラ・ボードリーは、ナント市の中心部と浴場の間で送迎用の馬車を運行していました。ボードリーは市民が彼の馬車を浴場へのアクセスとは無関係な移動の手段として利用していることに気づき、乗合馬車の事業化に専念することにしました。

「バス」の語源は、ラテン語で、「すべての人のために」という意味のomnibus(オムニブス)から来ています。ボードリーが乗合馬車事業を始めたころ、ナント中心部のコメルス広場にはオムネ(OMNES)という帽子屋があり、「OMNES Omnibus」という看板をかかげていました。この看板が馬車乗り場の目印ともなったことから、馬車の方もオムニビュスと呼ばれるようになり、みんなのための車というvoiture omnibus という語が生まれました。


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