数日前の写真を掲載する。圃場ではもう葉も枯れ、地上部に跡形もないギボウシが目立ってきたのに、なぜか、‘フレグラントブーケ’ が蕾を持ち花咲く寸前だ。
この香りギボウシ ‘フレグラントブーケ’ は、マルバタマノカンザシ(丸葉玉の簪)系の園芸品種で、ほかのギボウシと比較してさすがに亜寒帯に属する中国の旧満州が自生地であるせいか、遅く秋口まで生長をつづける特徴があるようだ。ほかに英国で作出し育種されたものにも、一般的にその傾向があるようにおもう。
これは、近所にギボウシ直接販売の宣伝も兼ねて、8月から3ヶ月間置かしてもらっていたもの。そろそろ、枯れてくるからと回収してきた。ほかにも、行きつけの若い夫婦が営む床屋さん(ヘアサロン“ダンディ”)へ、今までに増やしすぎた観葉植物・スパティフィラム‘アウナロア’、アグラオネマ‘シルバーキング’、それにギボウシ二鉢をさし上げた。
‘フレグラントブーケ’について、地元では種子吹き付け業者(:フタバ緑化産業㈱)の大手である民家風の事務所の玄関周辺に、うまく風をよけて半日陰に設置した。気がかりの水やりの頻度も事前にお願いしていたのだが、上手にケアしてくれたようだ。
この時期だとまだ狂い咲きとは言えず、秋咲きだ。二度咲きという生理現象とおもわれる。通常の開花時期は、ものの本では秋の彼岸過ぎまでとされている。いい加減と言えばいい加減だ。まあ、どの世界でもガイドブック、入門書、能書きを言い執筆する人がすべてに詳しいわけではない。著者自身に実際に栽培経験があるとは限らないのだ。本の内容に錯誤があれば買わなければいい。老婆心ながら、亀の甲より年の功で言うのではないが、いつでもどの世界でも、本当の専門家はわずかである。あれれっ、わたしの悪い癖、話が変な方向に行ってしまった。
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