これはあるお寺の庫裡にある、門冠り(モンカブ・リ)の松です。ここを訪れたのはまだ桜の花見にやや早い時節の頃。門冠りの庭木は、日本家屋の玄関やアプローチに、あるじやお客を迎え入れるために植栽される。かつては一般の住宅の玄関周りに多かったものである。
存在自体はそれほど珍しくはないのだが、この樹木はさし枝がすごい。多分、5メートル以上はある。松やマキの仕立て物は県内の東金市が有名で、古来からバブル景気以前まで盛んに育成されて市中に出回っていた。(今は上海万博の中国に、相当輸出されているらしい。)その頃、わたしも個人の庭作りでは随分と施主に提案し、マキを植えたもの。
仕立て物はカゴを付けて誘引したりして手間暇がかかり、あとのこまめな手入れも大変だ。
市場では、さし枝の長さが1メートルいくらで取引される。わたしなりに勝手に推量すると、この松は、今でも時価百万円は下るまい。だが、あの当時と相場がガラリ変わり、どうかなとも思うが・・・・。
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