例年より遅い秋雨前線が日本列島に居座り、日々は牛のよだれのように間断なく雨が降りつづく。わが家で測ると、降りはじめてからの連続雨量は 100.0mm以上もある。最高も最低気温も、およそ10.0℃以上も下がり、一気に晩秋の陽気だ。来月は神無月の10月。
ところで、やっと 紫苑(しおん)の花が咲いた。かたくしっかり立ち上がった草茎の先っぽに淡い紫の花びらがかたまって咲く。わたしの見る目では色彩的にさくら色に近い。花の位置がちょこなんとしている。感触が似たような草花に、おおらかに草姿が広がる 孔雀アスター(友禅菊)がある。考えてみると似たようなこととは、どうも、静かな質感であるらしい。ふーむ、秋だ。
この花は春先のヒメジオンやハルジオンと同じキク科、たしか、旧約聖書の中の文章にも出てきているかな、なんらかの由緒があるらしい。だが、わたしにとって、そんないわれや花言葉などという曖昧なものは、この際どうでもいい。
紫苑のこのフォルム、色合い、すがた、光景はなんだろう。わたしに向かって、ほど良く、心地よい雰囲気が醸し出される。熱く派手な形の獰猛な季節が過ぎて、おとなしくあえかな季節に入りかけているのかな。気忙しいこと、激しいこと、テンションの高いことはもう終わりだ。
人事の世も、自然の風景もめぐる、変わる。あたりまえのことだが、そのあたりまえなことにわたしはじっと目を凝らす。
ところで、やっと 紫苑(しおん)の花が咲いた。かたくしっかり立ち上がった草茎の先っぽに淡い紫の花びらがかたまって咲く。わたしの見る目では色彩的にさくら色に近い。花の位置がちょこなんとしている。感触が似たような草花に、おおらかに草姿が広がる 孔雀アスター(友禅菊)がある。考えてみると似たようなこととは、どうも、静かな質感であるらしい。ふーむ、秋だ。
この花は春先のヒメジオンやハルジオンと同じキク科、たしか、旧約聖書の中の文章にも出てきているかな、なんらかの由緒があるらしい。だが、わたしにとって、そんないわれや花言葉などという曖昧なものは、この際どうでもいい。
紫苑のこのフォルム、色合い、すがた、光景はなんだろう。わたしに向かって、ほど良く、心地よい雰囲気が醸し出される。熱く派手な形の獰猛な季節が過ぎて、おとなしくあえかな季節に入りかけているのかな。気忙しいこと、激しいこと、テンションの高いことはもう終わりだ。
人事の世も、自然の風景もめぐる、変わる。あたりまえのことだが、そのあたりまえなことにわたしはじっと目を凝らす。